ー奇談ー學校へ行こう(2)4

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「リンゴが落ちてた」

摩耶「どこに?」

悠「廊下。誰か落してないか?」

「「「『……』」」」

悠「落とし主は無しっと」

千世子「はい、じゅぎょーしますなのだ。メデューサの続きからで首を切られて大量の血を流して死んだメデューサの血だまりから、新たな生命が誕生したのだ。それはメデューサとポセイドンの間に出来た子供たちで天馬ペガサスと怪物クリュサオルだったのだ。ペルセウスは、メデューサの首を袋に入れてペガサスに乗って飛び去ったのだ。そして、ペルセウスは天馬ペガサスに乗って、アンドロメダ王女救出などの、様々な冒険を繰り広げることとなるのだ。メデューサの頭は、死んでも石化能力が残っていて、ペルセウスは効きに際して、その能力を使ってくぐり抜けたというのだ。」

悠「じゃあ、おれが食ってもよろしいかな?」

累「どうぞどうぞ」

リリス「さぁさぁガブッと!」

悠「はい、毒リンゴだわ。消してくれ」

サタン「でりゃっ!」
ボッン!

千世子「その後、メデューサの首はアテナの手に渡り、アテナはその首を自分が使うイージスの盾の中央に取りつけたのだ。」

累「あー!」
リリス「もったいない!」

悠「それで何を仕込んでやがった。」

サタン「中から小さな破片がでてきたのだ。」

亘理『なんの破片?』

悠「ガラスとかだろ」

千世子「蛇髪の怪物として恐れられているメデューサだが、もともとはギリシャに古くから伝わる大地神だったといわれているのだ。それが、信仰のギリシャ民族の流入によって打ち負かされて、現在のギリシャ神話に組み入れられたと考えられるのだ。同じように古い海の神だったポセイドンは、ギリシャの神が見には他に同じような特徴を持つライバルもいなかったため、そのまま神としての威厳を保つことができたが、女神メデューサは、アテナやヘラなどをライバルとしなければならなかったため、怪物の地位まで乏しめられてしまったのだろうなのだ。」

累「バレないように丁寧に入れたのに」

リリス「ぶーぶー!」

悠「摩耶、あの鬼巫女でもバーサーカーシスターでもいいから連絡してこいつらどうにかしてくれないかな」

摩耶「お金でどうにかできるのと、無料だけど止まらないのの二択だね」

神姫「やめなさいよ」

千世子「メデューサは別名を輝く瞳を持った者といい、大きな目を持つ女神メデューサとは、もともと性質が同じだったのだ。そこでアテナの優位性を確立するためにも、アテナによってメデューサが怪物となり、さらにアテナの助力を得たペルセウスに退治されるという物語が出来上がっていったのだろうなのだ。今回はここまでで続きは次回なのだ。」
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