ー奇談ー學校へ行こう(2)4

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「じーごーじーごーじーごーくー」

神姫「うるさい」

悠「ちょっと口ずさんだだけでうるさいといわれた。」

摩耶「悠君の人生の難易度はインフェルノかな」

悠「ウルティメイトじゃなくてよかった……のかな?」

千世子「はい、じゅぎょーしますなのだ。メデューサの続きからで、妹が醜い姿にされたことで姉たちは怒り、アテナに抗議するために神殿へ行ったのだ。アテナはこの姉たちも自分たちが美しいことを鼻にかけていることを見抜き、妹同様に醜い姿に変えてしまったのだ。しかし、姉たちはメデューサのような過ちを犯していないので、彼女らは不死の存在として神々に準ずることを認めたのだ。この三姉妹は古代ギリシャの詩人ヘシオドスの「神統記」においては、ゴーゴン三姉妹と表されているのだ。」

亘理『ウルティメイト?』

悠「ダンジョンの全てのモンスターのレベルが255(Max)になる鬼難易度」

摩耶「早く人生ウルティメイトになるといいね。」

悠「easyでお願いできません?」

神姫「祈ってみれば?」

千世子「醜い姿となったメデューサは、当然ポセイドンに捨てられてしまい孤独になったのだ。そして姿だけでなく心も怪物となり、人々を苦しめるようになっていたのだ。かつては神が見さえも魅了していた瞳は、見つめられると石になってしまう恐ろしい目となり、多くの人々が、メデューサの犠牲になって命を落としたのだ。」

悠「祈りは届かない」

亘理『いい切った』

悠「いや、だって魔王に始まり悪魔、しいてはベヒーモスからスキュラ……神に祈りが届くわけがない!!」

神姫「悪魔信仰のが手っ取り早そうよね。」

悠「悪魔信仰は遠慮したいが悪魔全書は欲しい」

千世子「そのころ、セリポス島の漁師の家で育ったペルセウスという若者が、領主の奸計によって、ゴーゴン退治に出ることになったのだ。ペルセウスは、アテナとヘルメスからアテナの盾、翼のあるサンダル、そしてハデスの隠れ兜を受け取り、ゴーゴン三姉妹のメデューサの居場所を探したのだ。」

亘理『悪魔全書って?』

悠「真女神転生シリーズで仲魔した悪魔を登録して召喚できる書だ。」

摩耶「ちなみに召喚方法はマッカ(お金)」

悠「金金金、騎士として恥ずか…」

神姫「騎士はいないわよ」

悠「アッハイ」

千世子「不気味なゴーゴン三姉妹の妹に当たる、ぐらい愛三姉妹をだまして、ついにメデューサが死者の国の洞窟にいることを突き止めたペルセウスだが、メデューサに見つめられると石になってしまうのでは戦いにはならないのだ。そこで、アテナの盾を鏡のように磨き、そこでメデューサの姿を映すという戦法を思いついたのだ。メデューサとペルセウスの戦いは鮮烈を極めたが、いつものように石に変えることができず、メデューサは次第に追い詰められてしまうのだ。そして、ついにペルセウスの剣によって、その首を刎ねられてしまったのだ。アテナによって、不死の特権を奪われていたメデューサは、大量の血を流して死んだのだ。今日はここまでで続きは次回なのだ。」
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