ー奇談ー學校へ行こう(2)4

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

青北風「いえ、そういうわけには…」

霊華「私は帰りたい!!今すぐに!!」

悠「力いっぱいの帰宅発言でてるが」

ミリア「もー、霊華さん。ダメですよ。ちゃんとお仕事(妖魔虐殺)はしないと」

摩耶「どういう仕事なんだろうね」

悠「悪いけど明らかに人選ミスしてるだろこれ」

助手「荒事になると予想しての人選だったのでしょうが……私も普通に人生をミスしていると思いますよ。青北風さん。」

青北風「……」

ミリア「ふふっ」

亘理『……』

悠「とりあえず平和的にメフィストをつるし上げる方向で今日はお帰り願いませんかねぇ。」

メフィスト「私は全然平和的じゃないデスよっ!!」

神姫「でも、原因はメフィストさんよね。」

メフィスト「はい」

摩耶「素直」

ミリア「ふふふっ」

亘理『ひっ…』

霊華「じゃあ、そいつ殴ったらお金貰って帰っていいのよね?」

青北風「いや、賃金は発生しませんよ?」

霊華「なんでよっ!!」

青北風「なんでって……実際とくに働いてないですよね」

霊華「私がわざわざここまで来ただけで大労働でしょ!!さらになんならぶん殴るとまでいってるのよ!!」

メフィスト「殴らないデください」

霊華「私を呼び出しといて金を払わないとかいうならアンタを殴って金を出させるわ」

青北風「なんでですか!!」

悠「ついには内輪もめ始まったぞ」

千世子「あんちん、あんちん」

悠「なんぞ?いまおれは醜い人間同士の争いを楽しんでるんだが」

千世子「亘理ちゃんがピンチなのだ」

悠「あー?」

ミリア「大丈夫、大丈夫ですよ。私は救って差し上げてるのですよ?この汚れた社会を見限って、汚れた世界を捨て去って新たな自分になるために!!嗚呼なんてすばらしいのでしょう!!神よ!!私は気がつきました!これが愛なのですね!!」
ジャギンっ!!

亘理『ぴぃぃぃっ!』

悠「そんな△様が振り回しそうな獲物をもって発する言葉はきっと愛ではないぃ!!」

冥「これ知ってますナ。」

摩耶「冥ちゃん?」

冥「無理ですナ。私にはわかる。私だからわかりますナ。これは祟りと呼ばれるものですナ」

ミリア「あなたもですか?あなたも救いを救済をお求めですか?」
ググッ!
悠「うおおぉっ!コイツ、妖怪だけでなく人間にも平然と武器を振りおろしてきた!!」
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