ー奇談ー學校へ行こう(2)4

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「玉ねぎを刻む、ベーコンも適度に刻む、痛める、味覇。はい、オニオンベーコン中華スープ」

神姫「シンプル」

悠「スープはシンプルなぐらいがいいだよ」

亘理『もはやクッキングタイムが当たり前になってきたね。』

悠「お前、おれは、やるぞ、寒いあいだ、暖かいの作り続けんぞ、おい!」

【カーミラ】

千世子「はい、じゅぎょーしますなのだ。19歳の少女ローラは、ある夏の暑い日、住んでいる城の前で物思いにふけっていると、暴走する馬車に出くわしたのだ。馬車は菩提樹に激突して、中から美少女が投げ出されたのだ。一緒に乗っていた母親を名乗る女性が、少女は身体が弱っているので、この状態では旅に同行させられないので、預かってほしいといって来たのだ。その言葉を不審に思いながらも、ローラも人里離れた城の暮らしに寂しさを覚えていたところだったので、父親に頼んで、その女性の願いを聞き入れることにしたのだ。」

リリス「親方馬車から美少女が」

累「火あぶり」

悠「なんでやねん」

摩耶「馬車から投げ出されるって全身ぼっろぼろになるよね。」

亘理『ジャッキーチェンかな』

千世子「少女を城へ運び込むと、ローラは、さっそく見舞いに行ったのだ。そして少女の顔を見て、幼いころに夢に見た夢の中に現れた少女と同じ顔をしていたことに驚いたのだ。そして、少女もまた、12年前に同じ夢を見ていたとローラに告げたのだ。同じ夢を見ていたという不思議な体験を持つ者同士、ローラと少女は急速に仲良しになったのだ。」

悠「不思議な夢、スタンド攻撃を受けている!!」

摩耶「ラリホ~」

亘理『スタンド適度に出してくるよね。』

悠「スタンドだからな」

神姫「意味が分からない」

千世子「少女の名はカーミラといったのだ。その物腰や母親の様子から、さぞ家柄の良い貴族だろうが、それ以外の事は何も分からないのだ。カーミラは、ローラの事がとても気に入ったようで、まるで恋人のように振る舞ったのだ。ローラも、とてもかわいい美少女であるカーミラを大好きになったが、カーミラの言葉が少し不吉なものに聞こえることもあったのだ。というのもカーミラは愛を口にしながら、いつも死を意識しているようだったからなのだ。」

累「死をたたえよ死は幸いなりいざ、幸いの地へ」

悠「死の祈りを唱えるな」

摩耶「別段セリフもなにも用意されなかった可哀想なボス、ガラテアさん」

神姫「あそこはアスラ道場がメインだからね。」

悠「生の祈りで回復もできるよ」

千世子「そのころから、ローラの白の周辺では不気味な出来事が多発するのだ。村の女たちが幽霊を見たと騒ぎ出したのだ。しかも、幽霊を見たといった女は、数日後に首に青痣を残して衰弱して死んでしまうのだ。どこか外国から、不治の熱病が流入したのではないかと、人々は不安に思い騒ぎが大きくなっていったのだ。やがてローラも、毎晩うなされるようになり、黒猫に襲われる夢を見るようになったのだ。死んでいった者たちと同じように、日々衰弱していくローラを心配した父親は医師を呼び、診察を受けさせると、ローラの首筋に二つの青痣を発見したのだ。今回はここまでで続きは次回なのだ。」
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