ー奇談ー學校へ行こう

ー教室(11/24)ー

夜八時に始まる幻想的内容の授業。
今日もいつものように千世子が教卓を綺麗に掃除してから、点呼がはじまった。

千世子「きりーつ、礼、着席。悠のあんちん」

悠「ちぇき。」

千世子「まーや」

摩耶「はーい、元気だよ」

千世子「ちゃんときてるなー。よし、じゃあ昨日のおさらいから始めるぞ。まーや、ドラゴンの種類を大きく四つに分けて書いてください。」

摩耶「はい。」

摩耶は黒板に書き始める。

【ドラゴン】
爬虫類の体を持ち、前足と後ろ足を生やしたドラゴンのこと。

【飛竜(ワイヴァーン)】
翼を持って空を飛び、前足と後ろ足のどちらかしか持たないドラゴン。
蛇の体に翼の生えたドラゴンも含む。

【竜人(ズメウ)】
ドラゴンと人間が混ざりあったような外見を持つドラゴンのこと。

【龍(ロン)】
中国で生まれ、周辺各国へ伝わった東洋独特のドラゴン。
龍は長いからだと、複数の獣の特徴を組み合わせた姿をしている。

千世子「うんうん、ちゃんと復習してるなえらいな。」

摩耶「まぁね」

悠「お前ら並んでると兄妹みたいだな。」

千世子「まーやはまーやでお兄ちゃんはあんちんなのだ。」

摩耶「よかったね。」

悠「よかった…のか?」

千世子「授業を再開するぞ。まず、ドラゴン。ドラゴンとは以下の条件を満たす物をいう」

・爬虫類をベースにした外見を持つ。

・前足と後ろ足を生やしている

・翼の有無と首の数は問わない。

悠「ヨーロッパやファンタジーなんかで一般的にドラゴンって呼ばれる竜たちだな。」

千世子「外見的な特徴としては…まず、「硬い鱗」ドラゴンの体は固い鱗に覆われているのだ」

摩耶「モンハンでも弾かれてるしね」

悠「鋼鉄ぐらいじゃ通じないってことだな」

摩耶「悠くんの拳なら余裕だよね」

悠「無理だから。」

千世子「次に「翼」多くのドラゴンは翼を持ち、空を飛ぶことができる。だけど翼がないドラゴンの中にも空を飛べるドラゴンは存在する」

摩耶「蛇型のいわゆる龍だね」

千世子「そして「四本足」巨大な体を支える四本の足。とくに前足は、人間をさらったり、戦士をなぎ倒す武器になる。鋭い爪が生えていることも多い。」

摩耶「ティガレックスとか引っ掻かれたらヤバイよね。」

悠「俺はオオナズチの叩きのが苦手だったな。ハンマーだし」

千世子「最後に「息」多くのドラゴンは、鼻や口から毒性のある息や炎を吹き出す。まれに、ガレグイユのように水を吐き出す竜もいる。」

悠「竜じゃないが、ラージャンの雷砲がヤバかったな。」

摩耶「それより、グラビームでしょ。あれは嫌いだったなぁ。」

千世子「千世子はクシャルの風弾からの雪だるまがイライラ……って、モンハン談義をすんな!」

悠「悪い。悪い。」

ナデナデ…

千世子「む…ふぁ…」

摩耶「悠くんのナデナデは最強のコマンドだね。」
13/100ページ
スキ