ｰ教室ｰ

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

累「アレもダメ、これもダメ」

リリス「ダメダメいいすぎじゃない?」

悠「いい過ぎても一度も聞かないだろお前ら」

累「なぜ累が他人の言うことを聞かなければいかないのか?」

悠「……神姫」

神姫「私に振らないで」

摩耶「神姫さんのいう事は聞くのにね。」

リリス「強い者に尻尾を振るのが累よ。」

悠「それいったらここなんて強者を越えたえげつない化け物の巣窟なんだけどなぁ」

摩耶「だから悠くんにはそういう態度なんじゃない?」

悠「なるほどってなんでやねーん。」

リリス「寒いノリツッコミだわ」

悠「寒いのは気温でおれじゃねぇっ!」

亘理『まぁ、確かに夜は凄く冷えるけど』

悠「亘理はまだ乳っていう保温物質があるけど、リリスを見てみろ。恋よりも絶壁だぞ。」

リリス「……」
ゴッ!ゴッ!
悠「執拗に右の足のひざ裏を蹴られだした。」

摩耶「どうやら触れちゃいけない話題だったみたいだね。」

累「デリカシーがないって最低ね。」

悠「うるせぇっ!あと痛い!」
ゴッ!ゴッ!
リリス「……」

神姫「ふふっ」

千世子「神姫ねーちんが笑ったのだ」

神姫「なんか面白かったわ」

サタン「ほら、そのぐらいにしとくのだ。」
ググッ
リリス「ふーふー!!」

悠「助かった。」

亘理『その割にずっと蹴られ続けてたけど』

悠「引いたり倒れ込んだりしたら顔とかドエライところとかを蹴られる気がして耐えてた。」
ガクガク

摩耶「明らかに足に来てるね」

悠「お、おれはぁ寅の蹴りすら耐えたんだぞ!小娘の蹴りくらい屁でもねぇわぁっ!!」
ガクガク

累「なら私も蹴るー!」
ブォン!
バッ!
悠「やらせはせんっ!」

摩耶「完全に股間を狙った蹴りだったね。」

悠「ぜっっっったいやると思った。」

累「チッ」

千世子「今、蹴り上げの速度もあんちんの動きも色々とおかしかったのだ。」

悠「金的見切りの極みだ」

スキュラ「凄そうに聞こえますが要するに?」

悠「蹴りあげは勘弁」

摩耶「まぁ、そっちが本体だからね」

悠「誰の股間がマーラ様やねん」

神姫「ちょっとそこのモップとって」

累「はい」
スッ
【金虎棒】

摩耶「モップっていうか武器渡したね」

悠「やめて、ホントにやめて」