ｰ教室ｰ

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「雨だー!」

雨「……」

悠「あ、雨だ。」

雨「つるし上げてボッコボコニしてぇ」

悠「＼アリだー／」

雨「蜘蛛だ!」

摩耶「穴埋めとく?」

悠「一回目のクィーンは余裕だから突撃にきまってる」

摩耶「ダンダンダダダン」

悠「カーンが入ってない。やり直し」

雨「何なんだコイツら」

亘理『台風でテンション高いのかな』

悠「イエス!」

リリス「なに?磔刑?」

累「磔て釘打ったげるよ」

悠「悪魔の化身め!されぇっ!」

リリス「確かに私は悪魔の化身ていうか悪魔だけどね。」

累「私は違う」

悠「それが信じられない」

千味「累は天使だろぉが!おぉん?」

悠「黙れ狂信者」

摩耶「っていうかさ、この校舎このままで大丈夫かな」

悠「壊れても直るし平気だろ」

サタン「直っても直るまでは吹きっ晒しとか最悪のパターンなのだ。」

悠「そこはほら、耐えろ」

スキュラ「私はいいと思います」

累「こういうとき水棲系の魔物っていいわね。ずぶぬれになっても平気だろうし」

摩耶「悠君は水棲系の魔物だった?」

悠「濡れるのは嫌いじゃないが水棲でもなければ魔物でもないんだよなぁ」

摩耶「え?」

悠「え?じゃないっ!」

神姫「どうでもいいけど、今日はもう帰るべきだと思うわ。私らはともかく千世子が風邪ひいたりしたりしたら大変だろうし」

千世子「ちゃんと雨合羽もってきてるのだ!」

累「既に白衣がずぶずぶに濡れてるけど」

悠「とりあえず脱げ、そして誰か乾かしてやれ」

サタン「……」
ゴオォォッ!

悠「そこで地獄の業火みたいなものを手に出してる奴。乾かせといったんだ、消し炭にしろ
とは言ってないぞ。」

サタン「まだ消し炭にしてないのだ!」

悠「してからじゃ遅いんだよ!」

累「ねっ、それぶつけよう。アレにぶつけてみよ。」

リリス「消し炭消し炭」

悠「お前らも黙ってろ!」

スキュラ「私に任せてください。」
スッ
しゅぅぅぅっ
千世子「あ、乾いたのだ!」

スキュラ「水分だけを吸い取りました。」

亘理『スゴイ!』

神姫「何気に恐ろしい特技ね。」

累「ちょっとあの身長のでかい男の水分吸ってみて」

リリス「ミイラ、ミイラ!」

悠「やめいいっ!」