ｰ教室ｰ

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「オデン食べたい」

神姫「コンビニいけば?」

悠「ふふっ、お金がないのですよ!!」

摩耶「ちょっとオデン買う程度も?」

悠「そこまでではないにしろ。ちょっと厳しいのだよ。」

亘理『可哀想』

悠「やめろよっ!」

亘理『ええっ…。』

累「うるさいよっ!ひとが寝てるんだぞ!!」

悠「こんなところで寝てる奴が悪…」

千味「天使の寝顔が拝めるだろぉがぁ!累が寝始めたらそこはベッドルームなんだよぉ!!」

悠「うぜぇ…」

累「みーちゃん」

千味「はいっ!」

累「うるさい」

千味「わかりました。死にますね。」

摩耶「極端だなぁ」

リリス「洗脳って怖いわぁ」

亘理『そういうレベルじゃない気がする。』

悠「っか、その布団どっから持ってきた」

累「その辺り」

悠「うーん、納得できる不思議」

摩耶「何やかんや落ちてるからね。」

悠「でも、金はおちてたない」

サタン「鉄のインゴッドなら落ちてたのだ。」

悠「金は?」

サタン「ないのだ。」

悠「どなたか錬金術がお得意の方いらっしゃいませんか」

メフィスト「ンーフフ、呼びマシたかな?」

悠「ダメだ」

メフィスト「What?!」

悠「ダメだダメだ。アンタはダメだ。色々とダメだ。そりゃもうダメだ!!」

神姫「駄目の連打」

メフィスト「あのー、私は魔術などのスペシャリストDEATHよ?」

悠「だとしてもお前になにかを任せるのは藁を命綱にするぐらい不安だ」

摩耶「藁束ならワンチャンある。」

神姫「絞めたりしたら相当頑丈だしね。」

メフィスト「そこまで言われると私の沽券にかかわりマース!ほいっ!」
ぽんっ!
ころん

悠「……なんか落ちたな」

摩耶「これは金柑だね」

メフィスト「……」

神姫「鉄のインゴットを金塊じゃなくて金柑にした。」

悠「……」

メフィスト「……まぁ、ほら、錬金術って禁忌デスから」

悠「帰れっ!」

累「金とかいいから、この葉っぱを札束に変えてよ」

メフィスト「それ、狐とか狸の妖怪にたのんでください」

悠「揺光なら余裕そうだけどやめれ」

摩耶「っていうか、揺光さんなら鉄を金に帰るのも簡単そう」

メフィスト「私だって本当は余裕デースよ?」