ー奇談ー學校へ行こう(2)3

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「もう疲れちゃった」

神姫「疲れてるところ悪いけどどうにかしといてね。」

悠「なるほどな。疲れてるからって休めたりするとは限らないってことだな」

摩耶「戦士が休むのは死んだ後でいいんだよ」

悠「おれ、戦士じゃなくて踊り子目指すわ」

神姫「死ぬまで踊り続けるだけよ」

【マグダラのマリア】

千世子「はい、じゅぎょーしますなのだ。イエスキリストは、ナザレのヨセフの処女妻・マリアが生んだとされているのだ。ヨセフと結婚する前から妊娠していたというから、ヨセフの子ではないことだけはハッキリしているのだ。ヨセフとマリアが進行していたユダヤ教では、マリアの行いはまさに不義密通であり重罪なのだ。それにもかかわらず、ヨセフはマリアを妻とし、イエスを生むことができたのだ。」

婀娜「みーちゃん!あんた累のこと好きなんでしょー!ラブラブだーラブラブだー!」

千味「ばっ!ちげーし!そんなんじゃねーし!ただちょっと累のためなら死ねるだけだし!」

葛葉「ユーいっちゃいなよ!セックスしたいっていっちゃいなよ!へいへーい!」

摩耶「ドストレート」

悠「鼠は黙ってろ」

千世子「イエスは成長すると、ユダヤ教をベースにした新興宗教を興したのだ。そこには12人の男弟子が居たとされているが、実は女の弟子たちもいたのだ。女の弟子の筆頭がマグダラのマリアで、彼女はイエスの妻でもあったのだ。」

葛葉「レズセックスしたいんやろ!言っちゃえよ!それともふたなりセックスか!レズふたなり孕ませセックスか!そうなんか!やだ千味ちゃんのドスケベ!」

神姫「なにがそこまで自分を突き動かしてるのよ。」

悠「っか、初対面の相手に対してよくそこまで言えるな……。」

リリス「でも累は累であることに永遠を感じているから子孫を残すための行為に興味はないそうよ。

累「累を下手な中二病キャラに仕立てないで限りある命故に累は全てをぶち壊してみたいんだよ。」

千世子「「新約聖書」、「黄金伝説Legendaaurea」によると、マグダラのマリアは、もともと王族の血筋を引き、エルサレムに7つもの城を持つ領主だったのだ。しかし、婚約を破棄されたことから自暴自棄になり、乱れた生活を送るようになってしまったのだ。そんなマグダラのマリアの心の隙をついて、7つの悪霊が彼女に憑りついてしまったのだ。マグダラのマリアが娼婦の出身だといわれるのは、この時期のことを指すのだ。」

悠「お前は一体なにになろうとしてるんだ」

累「なっちゃいけない何かになった悠よりマシだよ」

婀娜「しかし人は皆何かになろうとしているのではないだろか。自分が誰なのかここが何処なのかもわからずに…」

神姫「ちょっと婀娜が何か覚醒し始めてるわよ」

悠「怖いから45度で殴っとけゴッとだ。ゴッと。」

千世子「ガラリヤ湖近くのマグダラの地で娼婦をしていたマグダラのマリアは、ある日、食事をしているイエスとその弟子一行と出会ったのだ。マグダラのマリアは近づくとイエスの足に触れたのだ。その途端、マグダラのマリアの眼からは、なぜか大粒の涙がポロポロ流れたといのだ。彼女は慌てて、イエスの足を自分の髪の毛で拭き、足に接吻してから香油を塗ったのだ。今日はここまでで続きは次回なのだ。」
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