ー奇談ー學校へ行こう(2)3

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「……」

千世子「あんちんがフリーズしてるのだ」

摩耶「どしたの?」

悠「おかしいなぁ。おれのゲームのデータが軒並み最初からで上書きされてる」

累「もう一回遊べるドン」

リリス「ゲームオーバー」

サンタ「もう一回遊べるといってからのゲームオーバーという理不尽なのだ。」

神姫「まぁ、ここで平然とゲーム機を置いておく方も悪いわね。」

亘理『悪魔ちゃんたちの格好の標的』

悠「まぁ、いいけどな」

亘理『いいの?!』

悠「四方八方あらゆる場所にバックアップは取ってある。」

千世子「ゲームに関しては鉄壁なのだ。」

累「チッ」
リリス「チッ」

亘理『そして舌打ち…』

悠「お前らよぉもうちょっと平和的なことで遊べや」

リリス「ヘイ……ワ?」

累「私が統括して支配した後の世界の事ね。」

悠「なんだその世紀末」

摩耶「死の灰が降り注いでるかな」

累「だから?」

亘理『あ、怖い』

悠「世界のためにこいつらを本気でどうにかしといた方がいいんじゃないかな」

千世子「あんちんがどうにかすればいいと思うのだ。」

悠「いやー、きついっす」

神姫「最後にものを言うのは拳よ?」

サタン「力こそすべて」

悠「やっぱり世紀末じゃないか…」

累「汚物は消毒だー!」

リリス「火炎放射器って響きが素敵」

悠「それは分かる」

千世子「分かるのだ?!」

悠「火炎放射ってロマンがある。でも、ロマン過ぎて大抵武器とかで使えるものはしょぼーーいのが定め。」

摩耶「確かにバイオ2の火炎放射器とか酷いよね。」

悠「ダメージは弱い、射程は短い、ノックバックは弱い、燃費は悪い、燃料補給はできない……ハンドガン連射するわっ!!」

神姫「メタルスラッグのフレイムショットはそこそこ強いじゃない」

悠「あれは強いな。多段ヒットするし。」

摩耶「悠くんの大好きな多段」

悠「ダダダッ、ダダダッてヒット音が好き」

累「わかった」

悠「なにが分かっただ。やめろっ!」

神姫「とりあえずよくない事を思いついたのは分かるわね。」

千世子「そのうち大けがする気がするのだ。」

悠「痛いの怖いわぁ」

摩耶「どの口がほざくか」

悠「えぇ…」
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