ー奇談ー學校へ行こう(2)3

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「そしてあいつら問題児だけ残して全員消えやがった」

摩耶「手元に置いときたくないから、ここに連れてきたんだろうからね。」

葛葉「なんだぁ?天井から乳がぶら下がってやがる!このっ、このっ!」
プニプニっ!
亘理『きゃーー///!』

Q子『!!』
ジュバババッ!

神姫「セクハラ妖怪が悲鳴をあげさせてセクハラ幽霊が寄ってきたわ」

悠「無限ループ」

【イゾルデ】

千世子「はーい、じゅぎょーしますなのだ。アーサー王伝説で円卓の騎士のひとりとして知られるトリスタンがコーンウォールを支配する伯父のマルク王に使えていたころの話なのだ。」

葛葉「シュッシュッ」
亘理『ひえぇっー!』
Q子『シュッシュっ』

摩耶「クズちゃんとQ子ちゃんが亘理ちゃんのおっぱいにヒット&アゥエイを繰り返してるよ」

悠「おれにどうしろと」

摩耶「なるんだよ。英雄に」

千世子「ある日、トリスタンはマルク王の婚約者でアイルランドの王女イゾルデを迎えに行ったのだ。ところが彼女に、かつての婚約者の仇だと知られてしまうのだ。イゾルデは、毒薬を盛ってトリスタンの暗殺を測るが、間違って媚薬を作ってしまうのだ。こうして、本来仇同士なのに、ふたりは相思相愛の仲となってしまったのだ。」

累「バカ二人でお似合いじゃん」

リリス「肉欲におぼれて狂い死にしないのが残念」

悠「ダブルアイアンクロー」
メギギッ
葛葉「ぎゃああっ!」
スカッ
Q子『わー痛いなーわー痛いなー』

摩耶「完全にすり抜けてる」

千世子「その後マルク王と結婚したイゾルデは、王の気高さや優しさに魅了されながら、トリスタンとの関係を断つこともできず、トリスタンもマルク王を父のように尊敬しながらもイゾルデを愛し続けたのだ。」

累「三角関係で泥沼希望」

リリス「薄汚く罵る展開希望」

亘理『このこ達コワイ』

神姫「あっちのクズとセクハラ幽霊は?」

亘理『……怖いデス』

千世子「しかし、そんな不自然な三角関係は長く続かなかったのだ。ほどなくして、密かに探らせていたマルク王に、トリスタンとイゾルデの不貞が露見してしまったのだ。マルク王は信頼する騎士と愛する妻の不貞に、悩み抜いていたのだ。アーサー王の騎士であるトリスタンとイゾルデを処罰すれば、苦労して結んだ停戦協定もほごとなり、戦争勃発の危機でもあったのだ。それでも処罰を決定したマルク王は二人の捕獲を命じるのだ。」

累「殺せ殺せ、さらし首だ!」

リリス「殺せ殺せ、縛り首だ!」

悠「盛り上がってるなぁ…」

サタン「ドン引きなのだ」

摩耶「魔王が引くレベル」

千世子「危険を察したトリスタンは、イゾルデを救出して森に隠れたのだ。しかし結局は発見されてしまい、トリスタンイゾルデをマルク王に返して、ブリテンに逃れたのだ。今回はここまでで続きは次回なのだ。」
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