ー奇談ー學校へ行こう(2)3

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

ブラフマン「ほーら、クソガキとロクデナシども、ちゃんと自己紹介しなさい。」

累「名前は累(かさね)。種族は……」

悠「ケモノ耳だし獣人だろ」

累「吸血鬼と狼男とケンタウロスとハーピーの混血種」

悠「……え?」

累「吸血鬼と狼男のハーフとケンタウロスとハーピーのハーフがから生まれたのが私だって言ってんだよ!悪いのは頭?それとも耳?」

悠「なんか、すいません…」

摩耶「複雑な家庭事情があるからあんなやさぐれたの?」

メフィスト「いえ、むしろ可愛がられ過ぎて自分がすべての正義(悪)と歪んだかんじデース」

千世子「純粋悪なのだ。」

天狗娘「ふんふーん、ふんふーん」

悠「すいません。揺光さん、天魔さん、大天狗さん、あの天狗娘、床に座ってひとりでにこにとジェンガしてるんだけど。」

揺光【……】天魔「……」大天狗「……」
スッ

千世子「一斉に目を反らしたのだ」

天狗娘「あー、あだちゃん崩しちゃったから負けー!罰ゲームはなんにしようかなー!エッチなのはいやだよぉー?あだちゃん意地悪なんだからー!きゃっきゃっ」

神姫「ちょっと直視しなさいよ。あの現実を」

揺光【いうな。見ないようにしとるんじゃから。】

天魔「こんな悲しい気持ちになったのは初めてじゃ……」

大天狗「コホン、えー、彼女は生粋の天狗で名前は鞍馬婀娜(くらまあだ。)ああやって自分の世界で生きているので害はないですが…………よろしくお願いします。」

悠「きついっす」

リリス「私は悪魔、リリス、リリス・マリス・ロリス・レリス・エリス・ガリス。フルネームを間違え人は可能な限り残虐な方法で殺します。」

悠「長いし、狂ってやがる。」

神姫「フルネームでは一生よばなきゃいいいでしょ。」

葛葉「知性のカケラもない奴らだ……。私の名前は葛葉(くずは)。鉄鼠だ。憧れる妖獣は後楽、あとなぜかクズと呼ばれる。」

悠「クズだな」

摩耶「まさかクズに憧れるクズがいるなんて」

神姫「クズはクズを呼ぶのね」

葛葉「はっはっはっ、小賢しい人間どもが!鼠の餌にしてやろうかっ!」

神姫「……」
ガシッ!メキッ!
葛葉「痛い痛い痛い、痛いです。腕が葛葉ちゃんの細いやわ腕が折れちゃいますぅ。許して!許してつかあさぁい!」

累「あぁん?聞こえんなぁ?」

リリス「おら、こちらのお姉さまの耳に届く様にもっと声張って謝罪するんだよ!」

悠「あー、誰の下についたらいいか一瞬で見極めて弱い奴を食い物にし始めた」

サタン「クズばっかりなのだ」

摩耶「わんわんっ」

婀娜「きゃっきゃっ」

スキュラ「犬の手遊びしたら喜んでますね」

悠「精神年齢地べたじゃん…」
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