ｰ教室ｰ

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

サタン「我が紹介する狂人は」

悠「おいおい、開幕から狂人っていっちゃったよ。この小鳥遊さん、前回の終わりにお腹いっぱいで吐いちゃいそうっていわなかったか?それに今回はじゅぎょーターンだろ」

摩耶「強制イベント」

悠「TASさんイライラタイムだよ畜生!」

神姫「うるさい」

悠「はい」

サタン「単純に悪魔なのだ。ただちょっと虐殺しすぎて魔界でも扱いに困り果てて強制的に力を押さえこんでこっちで面倒見て欲しいと頼まれたのだ」

摩耶「虐殺って何したの?」

サタン「闇を操るのが得意で触れた相手に闇を送り込んでパーンってしたのだ。」

悠「ごめん、ちょっと何言ってるかわかんない」

ブラフマン「この場合の闇っというのは暗いとかじゃなくて痛みを与えるものと考えてもらった方がいいですね。風船に空気を入れすぎると破裂するように、対象に闇を送り続けてあらゆる痛みが限界を超えた瞬間、肉体が耐えきれず吹き飛んでしまうということでしょう」

悠「魔界で幽閉しとけ」

摩耶「つまり、整理すると頭がおかしいのがひとり、心が病んでるのがひとり、殺戮の怪物がひとり……の三人?」

冥「あ、私の方からもひとりいますナ」

悠「まさかの管理人ちゃんからも」

冥「さっきから聞いているひとたちよりはマシですナ。ただちょっと欲望に忠実すぎる妖怪ですナ。」

悠「つまり?」

冥「クズですナ」

悠「ははははっ、笑うしかねぇな。おい?」

亘理『笑ってられない気がするの…』

メフィスト「デは、皆さん入ってきてくださーい」

悠「あ、既にいるんだ」

獣耳娘「全員、私に媚びて、私のために死ねぇ!!」

天狗娘「あはははっ、うふふふっ、えへへへっ」

金髪悪魔娘「せっかくのおめかしが汚れちゃったぁ」
ドロドロ

ねずみ耳娘「……」
どやぁ

摩耶「開幕に呪詛を吐いて、焦点のあってない目で笑い続けて、血肉まれで、なぜかドヤ顔をしている女の子たち」

悠「どうあがいても絶望」

ブラフマン「はいはい、皆さん自己紹介してくださいね。しないと胴体をねじ切りますよ。クソガキども」

神姫「なるほど、そういう扱いでいいのね。」
ガシッ

悠「あっ、神姫の中で何か納得したらしい」

千世子「しかも、鉄パイプを拾ったのだ」

摩耶「ちよちゃんは神姫さんからできるだけ離れないようにね。色々と守ってくれるはずだから」