ｰ教室ｰ

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

冥「……」

メフィスト「……」
ブラフマン「……」

揺光【……】
天魔「……」
大天狗「……」

サタン「……」
ベヒモス「……」
スキュラ「……」

悠「脳をいじちゃうぞ(挨拶)☆……って、なんだこの空気」

神姫「その挨拶もなんなのよ」

摩耶「ハンニバルかな?」

悠「それでどしたの?妖魔会談?それても妖怪大戦争?」

摩耶「でたな、インキュバス!」

悠「うへへっー!お前もいやらしくしてやろうかぁ!」

神姫「……」
ガシッ、ゴォン!
悠「うーぶぁっ!!」

千世子「綺麗なバックドロップなのだ」

悠「それで何してんだ?」

亘理『首ひん曲がったまま話しててコワイ』

千世子「なんでも、各所から妖怪の子供とかを預かって欲しいっていわれたらしいのだ」

悠「へー」

冥「へーって他人事みたいに言われたら困るのナ」

悠「いいんでねーの?既に魔窟みたいなもんだし」

ブラフマン「おおっ!さすがは小鳥遊殿、あっぱれ、素敵でございます!」

メフィスト「オーNo、困りマース。悠さーん」

悠「なんで?」

摩耶「なんでも全員そこそこの問題児らしいよ」

悠「問題児ぃ?」

ブラフマン「問題児だなんて、そんな大げさですよ。くふふふっ、ただちょっと魔界の学校で同級生の首に時限爆弾型の魔物を首に寄生させて殺し合いをさせた程度ですよ。」

悠「あれ、狂ったのはこの世界?おれの耳?」

摩耶「足して二で割ったていどだよ」

亘理『全部が狂ってないそれ?!』

千世子「ちなみに揺光さんところはどんな問題があるのだ?」

揺光【妾ではない、押し付けようとしてるのはこっちの阿呆じゃ】

天魔「誰が阿呆か!ちょっと社会勉強をさせてやってくれといっとるだけじゃろう!」

悠「でも、問題児なんだろ?」

大天狗「他人に爆弾を仕掛けるようなことはありません。ただ……」

摩耶「ただ?」

大天狗「なんというか……その少々内気で、それがこじれて誰かにあって話したりするのもできなくなって数百年ほど引きこもっていたら、異常なほど明るくなって……」

悠「それ、鬱だから學校じゃなくて病院に連れていけ」

揺光【彼奴は心が壊れとる】

摩耶「揺光さんが言い切った」

悠「ちょっと、続きをきくのが怖い。もう既にお腹いっぱいで吐きそう」