ー奇談ー學校へ行こう(2)3
ー教室ー
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
悠「ちっちゃな頃から悪ガキでー」
摩耶「15でクズと呼ばれたよ」
悠「誰がクズやねん!」
神姫「……」
スッ
悠「手鏡をこっちに渡さないでください。」
亘理『ブフフッ』
千世子「はい、じゅぎょーしますなのだ。前回の続きから出かぐや姫が登場する「竹取物語」は、日本最古の物語として「万葉集」や「今昔物語集」、その他にも様々な説話集などに収録されているのだ。しかし、原稿そのものは見つかっていない謎の物語でもあるのだ。一番古い「竹取物語」も、最も古くて安土桃山時代の写本でしかなく、既に物語の原型もかなり変化しているようなのだ。また、平安時代の「源氏物語」や、色々な日記などにも、「竹取物語」への言及があり、そこから推理すれば、遅くとも平安時代中期ごろには、物語として成立していたと考えられているのだ。」
悠「おい、天井だらり、ツボってんじゃないぞ」
亘理『私は天井下り!』
摩耶「だらりでも形的には間違ってないね」
悠「だらりのが怖さはあるよな」
神姫「首つった人間がぶら下がってる感じね」
千世子「竹から生まれ、月へ帰っていく「竹取物語』のかぐや姫は、この世界の人間ではないのだ。わずか三カ月で年頃の女性に成長したり、その養育資金なのか、竹の中から黄金が見つかって竹取翁が長者になったりと、超能力的な部分も持ち合わせているのだ。させに、かぐや姫に求婚する五人の公達に要求するたからものも、普通の人間には手に入れることのできないアイテムばかりだが、素知らぬ顔でその希望を伝えたのだ。」
亘理『やだそれ、可愛くない』
悠「いや、可愛いとかじゃないだろ」
サタン「天井からぶら下がるといえば蜘蛛なのだ」
悠「スパイダーマッ!」
雨「こっちみんな!!」
千世子「静岡県の富士市近郊で語られているかぐや姫の物語では、最終的には国司と結婚するが、書物に記載された物語では、帝の求愛さえも断っているのだ。見ようによっては、とてもタカビーな女なのだ。」
摩耶「生理的にはぶら下がってるとかよりへばりついてるとかのが不気味だよねトカゲとかみたいに」
悠「トカゲは可愛いけどな」
神姫「ナメクジ」
悠「ブクブクッ」
亘理『泡吹いた!?』
千世子「育ててくれた竹取翁たちを悠服にしたことでは、親孝行なところも有るが、求婚者を全て振ってしまったり、突然自分はこの家の娘ではないと宣言したり、かなり自分勝手な我儘娘としての一面も見過ごせないのだ。」
摩耶「あと、天井から急におちてくるムカデもきついよね」
悠「おぶぶっぶぶっ」
神姫「汚い」
悠「なんであいつ等って落ちてくるところが狙ったみたいにひとの上に落ちてくるんだろうな」
摩耶「きっと嫌がらせだよ」
千世子「「竹取物語」やかぐや姫はもちろん架空の物語だが、不思議なことに、登場人物には実在の人物が多いのだ。かぐや姫に求婚する公達のうち、阿倍御主人、大伴御行、石上麻呂の三人は、文献から実在が確認されているのだ。また、竹取翁も「万葉集」に歌が採られている竹取の翁ではないかと思われているのだ。さらにかぐや姫自身も、第11代垂仁天皇の妃にその名が見られ、時代は違うが、物語との関連性が示唆されているのだ。以上、かぐや姫のじゅぎょーだったのだ」
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
悠「ちっちゃな頃から悪ガキでー」
摩耶「15でクズと呼ばれたよ」
悠「誰がクズやねん!」
神姫「……」
スッ
悠「手鏡をこっちに渡さないでください。」
亘理『ブフフッ』
千世子「はい、じゅぎょーしますなのだ。前回の続きから出かぐや姫が登場する「竹取物語」は、日本最古の物語として「万葉集」や「今昔物語集」、その他にも様々な説話集などに収録されているのだ。しかし、原稿そのものは見つかっていない謎の物語でもあるのだ。一番古い「竹取物語」も、最も古くて安土桃山時代の写本でしかなく、既に物語の原型もかなり変化しているようなのだ。また、平安時代の「源氏物語」や、色々な日記などにも、「竹取物語」への言及があり、そこから推理すれば、遅くとも平安時代中期ごろには、物語として成立していたと考えられているのだ。」
悠「おい、天井だらり、ツボってんじゃないぞ」
亘理『私は天井下り!』
摩耶「だらりでも形的には間違ってないね」
悠「だらりのが怖さはあるよな」
神姫「首つった人間がぶら下がってる感じね」
千世子「竹から生まれ、月へ帰っていく「竹取物語』のかぐや姫は、この世界の人間ではないのだ。わずか三カ月で年頃の女性に成長したり、その養育資金なのか、竹の中から黄金が見つかって竹取翁が長者になったりと、超能力的な部分も持ち合わせているのだ。させに、かぐや姫に求婚する五人の公達に要求するたからものも、普通の人間には手に入れることのできないアイテムばかりだが、素知らぬ顔でその希望を伝えたのだ。」
亘理『やだそれ、可愛くない』
悠「いや、可愛いとかじゃないだろ」
サタン「天井からぶら下がるといえば蜘蛛なのだ」
悠「スパイダーマッ!」
雨「こっちみんな!!」
千世子「静岡県の富士市近郊で語られているかぐや姫の物語では、最終的には国司と結婚するが、書物に記載された物語では、帝の求愛さえも断っているのだ。見ようによっては、とてもタカビーな女なのだ。」
摩耶「生理的にはぶら下がってるとかよりへばりついてるとかのが不気味だよねトカゲとかみたいに」
悠「トカゲは可愛いけどな」
神姫「ナメクジ」
悠「ブクブクッ」
亘理『泡吹いた!?』
千世子「育ててくれた竹取翁たちを悠服にしたことでは、親孝行なところも有るが、求婚者を全て振ってしまったり、突然自分はこの家の娘ではないと宣言したり、かなり自分勝手な我儘娘としての一面も見過ごせないのだ。」
摩耶「あと、天井から急におちてくるムカデもきついよね」
悠「おぶぶっぶぶっ」
神姫「汚い」
悠「なんであいつ等って落ちてくるところが狙ったみたいにひとの上に落ちてくるんだろうな」
摩耶「きっと嫌がらせだよ」
千世子「「竹取物語」やかぐや姫はもちろん架空の物語だが、不思議なことに、登場人物には実在の人物が多いのだ。かぐや姫に求婚する公達のうち、阿倍御主人、大伴御行、石上麻呂の三人は、文献から実在が確認されているのだ。また、竹取翁も「万葉集」に歌が採られている竹取の翁ではないかと思われているのだ。さらにかぐや姫自身も、第11代垂仁天皇の妃にその名が見られ、時代は違うが、物語との関連性が示唆されているのだ。以上、かぐや姫のじゅぎょーだったのだ」