ー奇談ー學校へ行こう(2)3

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「……」
カチャカチャカチャカチャ
チャリーン!
カチャカチャカチャカチャ
チャリーン!

摩耶「デビリックキューブでもくもくと500円稼ぎしてる」

神姫「一回5~10分で500円だからそりゃ破格よね。」

亘理『でも、悪魔のアイテムなのに大丈夫かな』

悠「悪魔より後楽のがエグイ」

亘理『アッハイ』

摩耶「悪魔より狸」

千世子「世の中、コワイのだ」

神姫「世の中でも特殊の中の特殊だけどね」

悠「……よし、5000円分できた。」

摩耶「バイトお疲れ」

神姫「もっと額あげてもいけるでしょうに」

悠「これ以上やると茶屋の存在が悲しくなるからやらないの。」

摩耶「定食屋にした方がいいよ」

悠「やだー、茶がイイのォー」

千世子「なんでなのだ?」

悠「定食屋にしたとたん野郎しか来なくなりそうだから」

神姫「ボケが」

悠「ストレートな罵声いただきました」

摩耶「殴られなくて良かったね。」

悠「うんっ!!」

千世子「元気いっぱいなのだ」

悠「太陽のパウワだ」

摩耶「今日は一段と太陽かがやいてたよね」

神姫「雲がなくて燦燦としてたからね」

千世子「プールとか行きたいのだ」

悠「プールなんてもうずっといってないな。海か川だ。」

千世子「そっちのがいいのだ!」

悠「ただしレジャーではない」

摩耶「デンジャーかな」

悠「重りをつけて投げられ沈む。断崖絶壁から海に落とされる。サスペンス劇場なら何十回死んでるかわからない。」

サタン「飛べばいいのだ」

悠「人間は……飛べない!」

摩耶「リッカちゃんなら飛べるかも」

悠「……あり得る、かな」

千世子「あり得るのだ?!」

悠「まぁ、おれは飛ぶよりも。ベッドのうえで飛ぶと叫んだあとどこまでも淫らにおちて欲しい」

摩耶「まほろばかな」

悠「あの曲、好き」

神姫「きっと曲は悠の事は嫌いでしょうけどね。」

悠「そゆこといわない。」

神姫「ふふっ」

千世子「ちょっと受けたのだ」

摩耶「珍しい」

悠「今日は何かいいことがある気がする。」

千世子「もう半分以上、今日は終わってるのだ。」

悠「大人は全世界ナイトメアタイムがあるの」

サタン「ナイトメア!」

悠「ナイトメア!」

摩耶「なぞ共鳴」
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