ー奇談ー學校へ行こう(2)3

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「あ、なんか目が……」

摩耶「潰れた?」

悠「いや、まつ毛が混入した疑惑がある。」

摩耶「20本ぐらい?」

悠「それはもう、大惨事まったなし。」

神姫「目玉洗ってきたらいいでしょ」

悠「誰かとってよ」

摩耶「爪楊枝ぐらいしかないけど」

悠「ごめん、何する気?!」

亘理『とれってどうやって?』

悠「目蓋めくるからティッシュか何かでスッと」

亘理『聞いてたら怖くなった』

悠「突けとかいってない。シュッてしてとってっていってるだけなんだけど。」

揺光【舐めとってやろうかえ?】

悠「目玉舐められるって絶望的なシュチュエーションかレロレロレロレロするときだぜ。」

摩耶「レロレロするのはチェリーでしょ」

千世子「花京院なのだ」

悠「んっ……あ、とれた。」

神姫「あら、せっかく取ってあげようと思ったのに。」
カチンカチン

悠「その手に持ったニッパーで何する気だったんですかねぇ」

神姫「まつげを挟んで」

摩耶「眼球ブチュッ」

サタン「わあぁぁぁっ!」

悠「お前が悲鳴あげるんかい!!」

千世子「いや、かなりえぐい事いってるのだ。」

悠「でもまぁ、目突きしてくる奴って一定数いるからな」

摩耶「僕だったらそんな不確定な攻撃するよりも眼球を眼底に押し込むけどね。」

神姫「潰れる、潰れなくても目玉がとれる、眼底の骨が割れる……どれをとっても痛いわね」

摩耶「目打ちは便利」
にっこり

悠「この笑顔である。」

亘理『ここら辺って修羅の国だったかな?』

悠「ここは化物の巣窟だろ」

亘理『私はちがうよ?』

悠「天井から飛び出して頭を齧ってくる系の妖怪を化け物といわずなんという」

摩耶「なんていう?」

悠「巨乳下り」

亘理『なんでそうなったの?!』

悠「いや、巨乳がぶら下がってるのを略して巨乳下り」

千世子「あんちんはいっぺん縛り首にでもあったらいいのだ」

摩耶「多分、平気だよ」

亘理『縛り首が平気なの?!』

悠「いやーキツイっす。」

神姫「首の骨をとりあえず折ってみましょうよ」

悠「なんで?ようやくまつげから解放された悠くんになんでそんな仕打ち?」

神姫「……」

悠「スルーされ」
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