ー奇談ー學校へ行こう(2)3

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「なんか小腹すいたな」

摩耶「どのぐらい?」

悠「ピザとか食いたいぐらい」

神姫「それ、小腹で済んでないでしょ」

悠「ここって配達してくれるかな?」

摩耶「してくれないと思うけど」

悠「都内なのに」

亘理『そういう問題じゃない気がする。』

悠「ここに偶然、ピザのチラシがあるのになぁ」

神姫「偶然?」

悠「偶の然」

摩耶「全は?」

悠「一、一は全」

サタン「なにをいっとるのだ?」

千世子「錬金術師なのだ」

悠「あー……カレー食べたい」

神姫「ピザはどうした」

悠「まちがえた」

摩耶「ぶっちゃけ何でもいいんだよね。」

悠「へへっーん!」

千世子「なんでしてやったりな顔してるのだ」

悠「ここらって近くにピザ屋あったっけ?」

摩耶「金剛君単位で徒歩8分のところにあるよ。」

悠「つまり常人なら30分」

神姫「それはいい過ぎ」

悠「金剛の一歩は山をまたぐ」

天魔「ダイダラボッチかなんかか?」

摩耶「そこまでではないけど大きい人だよ。」

悠「マイケルはさておき」

亘理『マイケル?』

悠「ああ、ジョーダンはさておき」

神姫「めんどくさい。」

悠「ひとっぱしりピザ買ってくるか。」

亘理『私、ナス・ベーコンピザ』

神姫「私もそれでいいわ」

スキュラ「やりいかの明太ソースピザがいいです」

ベヒモス「きのこのポルチーニソースぴざがいいもす」

摩耶「ほうれん草と角切りベーコンのキッシュ風ピザかな」

悠「まってみんなバラバラってどうよ。あと、スキュラはイカとってどうよ。」

スキュラ「海鮮おいしいですよ。」

悠「アッハイ」

天魔「全部で頼む」

悠「大天狗さーーん!ここにロリババァいますよー!」

天魔「やめいっ!!あと、誰がババアか!」

悠「だいたい、4枚も5枚もいくらすると思ってんだ」

摩耶「でも、ゆえちゃんとか吉音ちゃんならひとりでいけるでしょ」

悠「そら、いけるけど。」

天魔「このチョコマシュマロピザというのは飯なのか?」

亘理『おやつピザですね。』

天魔「スィーツか」

悠「天狗がスィーツとかいうなよ……」

揺光【甘いものより油揚げはないか?】

悠「油揚げをメインとしたピザは見たことないな。」
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