ー奇談ー學校へ行こう(2)3

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「ホントに雨降らない梅雨だな」

天魔「降らせてやろうか?」

悠「別にいいです」

天魔「ただ三日三晩は降り続けるぞ」

悠「降らせなくていいっていってんだろ。耳遠いのかおばあちゃん」

天魔「嵐風」

ブォン!べチンッ!
悠「うわっ、ぐぇっ!」
べちゃっ!

摩耶「天井にシュート、そして自由落下」

天魔「天狗を舐めるなよ!!」

神姫「明らかに天狗云々じゃなくておばあちゃんって言われたことに対しての攻撃だったわよね」

摩耶「悠君、室内でルーラ唱えたみたいになってたよ」

悠「なにも……うれしくない」

揺光【力加減さえ間違えなければ実際に浮遊することはできるぞ】

サタン「そんなことしなくても飛べるのだ」
フヨフヨ

千世子「人類は武空術つかえないのだ。」

ブラフマン「魂だけになれば飛べますよ」

悠「肉体が重要なんだが」

ブラフマン「確かに受肉すればより強い力を持てますね。私も受肉したいものです。」

摩耶「肉体もってないの?」

ブラフマン「残念ながらわたくしの身体は精神体(アストラルボディ)で受肉はしていないのです。」

摩耶「じゃあ、物理的な攻撃はきかないの?」

ブラフマン「はい。私からはできますけど」

亘理『なにそれ怖い』

ブラフマン「悪魔ですから」

揺光【妾なら焼き尽くせる】

天魔「吹き飛ばせる」

サタン「滅せるのだ」

悠「はいはい、チートチート」

揺光【こんこん♪】
しゅるるっ
悠「ぐぇぇっ!」

千世子「尻尾でしめられてるのだ。」

神姫「楽しそうね」

悠「ニシキヘビ並みに絞めてきてますけどね!!」

スキュラ「絞めるのなら私も得意ですよ」

摩耶「本業のひとだもんね。」

亘理『本業って』

悠「なんでもいいけど暑い。夏場に毛のあるもので縛られたらめっちゃ暑い」

天魔「風で覆ってやろうか?」

悠「服が引き裂かれていやーんってなりそう」

神姫「弾針剄」
チュドンッ!
悠「ぐふっ!」

摩耶「ワンヒットからのー」

悠「コンボを繋げないで!」

千世子「あんちん元気なのだ」

大天狗「失礼いたします。こちらに天魔様がいらっしゃいますよね。」

天魔「大天狗!!」

大天狗「帰りますよ。」
ガシッ
天魔「いやじゃーーー!」
ズルズル
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