ー奇談ー學校へ行こう(2)3

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

摩耶「そういえば悠君ところの紫陽花はさいた?」

悠「いや、紫陽花はまだ咲いてないな」

千世子「あんちんは世話とかしそうにないのにちゃんとしてるのだ。」

悠「しそうにないとはなんだ。おれは自分のものにはちゃんとするぞ」

摩耶「逆を言えば自分のもの以外は適当と」

悠「はい」

神姫「いつかその行為で泣きを見る日が来るわよ」

悠「泣くもんか!」

摩耶「そういう映画あったね」
 
神姫「泣くまで殴りましょうか?」

悠「ジョジョーー!」

亘理『そういえばさ』

悠「なんだい?」

亘理『紫陽花「は」ってことは別のは咲いてるの?』

悠「サボテンたちはいっぱい花が咲いてたな」

摩耶「サボテンダー?」

悠「うちにはいないな」

神姫「よそにはいるみたいな言い方ね」

悠「サボテンダーっていうかサボテンガールみたいなのは知ってる」

亘理『サボテンって花つけるんだ』

悠「そらそーだ。実もつけるし」

摩耶「ドラゴンフルーツはサボテンの実だしね」

悠「おれはドラゴンフルーツ好き」

神姫「あれ、色が濃い赤のわりに味なんかほとんどないじゃない」

悠「大丈夫だ。白い方でも味はほとんどない」

亘理『それ美味しいの?』

悠「シャクシャクしておれは好き」

摩耶「ドラゴンフルーツっていうけどサラダとかに散らせばぴったりかもね。」

サタン「フルーツをサラダに!?」

神姫「フルーツサラダとかって普通にあるわよ」

サタン「そうなのだ?」

悠「そうなのだ」

サタン「サタンオーラ」
ドォン!
悠「ぐぶぉっ!!」

摩耶「なんで?」

サタン「イラっとしたのだ」

摩耶「正しい感情だよ」

悠「うぉのれぇ……」

亘理『当たるとやっぱり痛いの?』

悠「ボーリング玉が突っこんできたような衝撃がズンッと来る」

千世子「実際ボーリング玉が突っこんできたことあるのだ?」

悠「あるだろ。投げつけられたり、上から落とされたり」

千世子「ないのだ!」

摩耶「一回……いや、二回あったかな」

亘理『あるの?!』

神姫「私は無いわね。鉄の塊ならあるけど」

千世子「それはそれで事件なのだ!」

悠「黄金の鉄の塊」

神姫「弾針剄」
チュドン!
悠「にばっ!」

摩耶「サタンオーラ&弾針剄のお味は?」

悠「おなかが……いたい」
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