ｰ教室ｰ

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「亘理」

亘理『はいはい』

悠「ようやく量産できたからこれをやろう」
スッ
亘理『えっ、なになに?』

悠「神姫とサンタ、スキュラにも」
スッスッ
神姫「なに?」

サタン「服っぽいのだ?」

スキュラ「服ですか?」

悠「童貞を殺す例の服だ」

亘理『背中がない!!』

神姫「……」

悠「ふふっ、遠慮はいらないぞ」

千世子「呆れてるだけと思うのだ」

摩耶「サタンちゃんの場合は露出的には下がりそうだね」

サタン「確かになのだ。」

スキュラ「私としてはこの手の生地は水分を吸うのでダメですね。」

悠「ああ、そうか。じゃあ、作り直しとくわ」

神姫「手作りなの?」

悠「がんばった」

神姫「悠……アホでしょ?」

悠「へへっ」

千世子「めっちゃ笑ってるのだ」

亘理『私、これ着て天井下ったら大惨事になると思うんだけど』

悠「高確率でスカートばさーってなってるだろ」

亘理『下に短パンはいてるし、これはパサーってなったら全部見えちゃうでしょ!!』

悠「ぐぅ…え、あ、なに?!」

千世子「寝てたのだ」

摩耶「もしかして夜通しかけて作ったの?」

悠「へへっ」

神姫「呆れるわ」

摩耶「才能の無駄遣い」

悠「褒めるな褒めるな」

摩耶「あはは」

千世子「笑ってあげる優しさを見たのだ。」

神姫「とりあえず燃やしていい?」

摩耶「服を?」

神姫「悠を」

千世子「本体狙いなのだ」

悠「ぐうううっ」

摩耶「しかし、ダウン」

亘理『立てったまま寝てる』

千世子「器用なのだ」

悠「寝てねぇよぉ……ぐぅ」

摩耶「しっかり寝てる」

サタン「突いてみるのだ」
ツンっ
ドダッ!
悠「痛い!?なんだ!!」

千世子「ふつーに倒れたのだ」

悠「あーびっくりした。立ちくらみだわ」

神姫「完全に寝てたから」

悠「正直眠い」

摩耶「ひと口寝たらいいんじゃないかな」

悠「膝枕」

神姫「調子乗ってるわね」

摩耶「枕の代わりに石でいいかな」

悠「柔らかい物がいいです」

摩耶「クラゲとか?」

悠「色んな意味で頭預けたくねぇな。耳から触手入れられて脳を壊されそうだし」

千世子「モンスターホラーなのだ。」

神姫「FFに脳を食うみたいな技有ったわね」