ー奇談ー學校へ行こう(2)2

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

びゅおーーー!ガタガタ……

悠「吹きすさぶる風」

亘理『すっごい風』

摩耶「天気がトチ狂ってるね。」

千世子「春なのに夏日で強風なのだ」

神姫「そば屋では冷たいそばが爆売れらしいわよ」

悠「これだけ暑けりゃ冷たいのが食べたくなるわな。おれも今日アイス三本ぐらい食ったし」

サタン「我も食べたいのだ」

悠「食べればいいよ」

サタン「献上しろなのだ」

悠「ハハッ、何様だ!」

サタン「魔王様なのだ」

悠「魔王でしたね。露出の高いレイヤーじゃなくて」

サタン「魔王パンチ」
ズドンッ!
悠「げぶっ!」

摩耶「アイスだと何が好き?」

神姫「シンプルなものがいいわね。」

千世子「チョコとバニラのアイスなのだ。」

揺光【柚子の氷菓子かの】

悠「誰かひとりぐらい心配してくれませんかねぇ」

サタン「大丈夫なのだ?」

悠「殴ったのお前だけどな」

サタン「アイス買ってきてなのだ」

悠「口に氷捻じ込んでやろうか!!」

スキュラ「私はそれでも好きですね。」

ベヒモス「ガラスとかひんやりしていて美味しいモス」

悠「アッハイ」

千世子「でも、今から暑いと夏が怖いのだ」

悠「脱げばええんやで」

神姫「髪の毛むしる?」

悠「ひぇっ……でも、白衣脱げば涼しくね?」

摩耶「悠君も年中黒い服に軍パンで暑くない」

悠「暑いときは暑い」

サタン「マゾなのだ?」

悠「誰がマゾか!!」

神姫「そういうのどこで覚えてくるの」

摩耶「まぁ、悪影響の権化みたいなのいるしね」

悠「どこのどいつだ」

揺光【なぜ、妾を見ておる】

悠「なんとなく」

揺光【こんこんっ】
しゅるるっ
メキキッ!
悠「ひぎぃっ!」

サタン「アイス……」

神姫「どれだけ食べたいのよ」

摩耶「一度食べたいと思とめちゃくちゃ食べたくなるパターンだね」

悠「わーったよ買ってきてやるよ。何アイスがいい」

神姫「いろいろなアイスがいいのだ!」

悠「コイツは……」

摩耶「2.3000円分のコンビニアイス」

悠「コンビニのアイスも結構多いからなぁ」

千世子「最近だとソフトとかも美味しいのだ」

悠「ファミマとかのもいいんだよな。」

サタン「なんでもいいから早くいくのだ!」

悠「我儘かっ!」
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