ー奇談ー學校へ行こう(2)2

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「鰹節ひろった」

神姫「は?」

悠「しかも塊で」
ブンッブンッ

摩耶「振り回してるのはいいけど、それ当たったらめっちゃ痛いよね。」

サタン「かつおぶし何かが当たっても痛いなんて……」

悠「これぐらい硬いぞ」
ゴンッ!
サタン「……」
ゴッ!
悠「ぐぇっ!」

亘理『無言の腹パン!?』

摩耶「まぁ、今の音は痛かっただろうからね。」

神姫「肩とかじゃ無くて拗ね叩くところが性質悪いわ」

千世子「わっ、鰹節って塊だとこんな固いのだ?!」

神姫「鉱物の硬さをあらわす単位にモース硬度ってあるじゃない?」

千世子「知ってるのだ」

神姫「世界一固い鉱物はわかる?」

千世子「当然ダイヤモンドなのだ。」

神姫「そう、ダイヤはモース硬度の数値で10.0、ルビーやサファイヤが9.0、トパーズが8.0、水晶やヒスイが7.0で、これらは鉱物の中でもトップクラスの硬さね。それで、鰹節はモース硬度で7.0~8.0もあるらしいわ。」

摩耶「そこらの石なんかよりもはるかに硬いね。」

ベヒモス「石より硬い……いただきますモス。ゴリッ!バリッ!」

サタン「マルカジリなのだ。」

亘理『う、うわぁ』

神姫「まぁ……普段から石齧ってるわけだし鰹節も齧れて当然よね。」

摩耶「美味しい?」

ベヒモス「カツオの味がするモス」

亘理『カツオだしね…。』

悠「おー……いててっ。」

千世子「あ、おきたのだ。」

悠「超いてぇわ」

サタン「こっちだって痛かったのだ!」

悠「強い言葉はいてたくせに…」

サタン「……」
ゴォォォ

悠「ちょっとムカってしたからって、世界を崩壊させそうなエネルギー弾を溜めるんじゃない!!」

摩耶「撃たれるのは地球じゃなくて悠くんだけどね。」

悠「猶更悪い!おれは世界の宝やぞ!」

神姫「世界の汚点でしょ」

悠「そこまでは酷くないやい!」

亘理『そこそこ酷いって自覚はあるんだ…』

悠「大なり小なりグレーゾーンだとは思ってる」

摩耶「圧倒的にブラックでしょ」

千世子「アウト中アウトなのだ」

悠「アウト中のアウトは拳二とか崇だから。おれは至ってグレー」

神姫「それでもグレーなのね。」

悠「え、ホワイト?ホワイトデーだし?」

神姫「いい加減にして」

悠「ガチで怒られたでござる」
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