ｰ教室ｰ

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「石仮面」

摩耶「かぶったの?」

悠「いや、壁掛けオブジェに欲しいなぁって」

神姫「唐突……でもないか」

悠「最近ジョジョ力が下がっている気がしてな」

亘理『ジョジョ力ってなに?』

悠「ジョジョの力」

摩耶「そのまま」

神姫「……」
スッ

悠「あれ、なんで拳?下げよう、その拳、下げましょう」

摩耶「オラオラのラッシュを叩き込んでもらうといいんじゃないかな?」

悠「よくないよ!!」

千世子「石仮面ならあんちん自分でつくれるんじゃないのだ?」

悠「4.5回ぐらい作ったことあるけど、なんかいまいち迫力が足りないのと…」

千世子「4.5回も作ってるのだ…」

摩耶「のと…なに?」

悠「なんか違うのができたりするんだ」

亘理『どゆこと?』

悠「なんか赤いパンツを被ったようなマスクができたり」

神姫「デットプール?」

悠「他にもなぜかアゲハ蝶を模した仮面とかハートにとげが生えたような仮面とかができてしまう」

摩耶「いったいなに蝶仮面なんだ…」

サタン「それ、無意識にできてるのなら呪いかなんかなのだ」

摩耶「ムジュラの?」

悠「不思議とおれは呪いと縁があるんだよなぁ。まぁ、呪い抵抗あるから平気なんだけど」

亘理『ほんとにぃ?』

神姫「のろい抵抗っていうよりは悠自身が呪いの産物という可能性のが高いわよね。」

悠「失敬な、超純化されてますし!」

摩耶「人を殺めるための純粋な剣で刺したい」

悠「特効武器でぶっ刺すのは遠慮ください」

サタン「我のオーラで吹き飛ばすのだ!」

悠「ちーかまやるからおとなしくしとけ」

サタン「わーい、なのだ。」

亘理『ちーかまって……』

悠「食べだすと癖になるチーズかまぼこ」

神姫「なんでそんなもの持ってるの」

悠「おやつ」

摩耶「酒のあてでしょ」

悠「おやつ兼あて」

亘理『悠ちゃんて常に何か食べ物持ってるよね』

悠「不思議なダンジョンでは食糧確保は大!キリッ」

神姫「ダンジョンではない」

摩耶「地図と携帯なしで東京駅あるいてみる?」

悠「あそこのダンジョンはパス。目的なくうろつくのはきつい」

神姫「東京バナナ買ってきて」

悠「もっと近いところでいくらでもかえるょぉぉ」