ー奇談ー學校へ行こう(2)2

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「雨降って寒くなるかなーとおもったら案外あったかいな。」

摩耶「春の兆しかなぁ」

悠「温かくなるとおれは元気になる!!」

神姫「虫と同じね。」

悠「テントウムシがしゃしゃり出てー」

亘理『なんでサンバ?』

悠「少しでもいい虫にもっていこうとしてな。」

サタン「いい虫……蜘蛛?」

雨「……」

神姫「益虫って感じはしないわねぇ」

悠「どこみていった?」

神姫「言及する必要はないでしょ」

悠「……」
ぽんっぽんっ
雨「無言で肩を叩くな!!」

千世子「でも、雨が降って温かかったりするとカエルとかも出てきそうなのだ。」

スキュラ「化けガマですか?」

千世子「普通のカエルなのだ。道路に飛び出てて踏んじゃうことがあるから困るのだ。」

悠「アレなぁ。夜車で走ってるときとかだとすげぇ罪悪感湧くんだよな」

サタン「避けたらいいのだ。」

悠「避けれないからいってるんだよ。」

摩耶「チョン避け、チョン避け」

悠「おれのjeepちゃんでチョン避けできるわきゃねぇっ!!」

亘理『チョン避けってなに?』

神姫「そのままの意味よ。ほんのちょっと避ける。シューティングでいう自機判定に……面倒だから説明は省くわね。」

悠「話は変わるけど爬虫類とかってカッコいいよな。毒々しさが」

千世子「ヤドクガエルとかなのだ?」

悠「そうそう自然界で目も覚めるような真っ青とかなかなかないぞ」

亘理『普通は不気味っていうパターン』

神姫「悠が普通だとでも?」

悠「アイアムフツー」

摩耶「あなたの普通、みんなの異常」

悠「ははっ、ぬかしおる!!」

千世子「じゃあ、あんちんからみて普通じゃないのは?」

悠「色々いるなぁ。」

サタン「どうして我を見るのだ」

悠「深い意味はない」

サタン「なら、浅い意味を聞くのだ」

悠「おいおい、そんなひねくれた返しいつ覚えたんだ」

摩耶「悠君のがうつってるって感じかな」

千世子「類まれなひねくれすと、それがあんちんなのだ。」

悠「そんな褒めるな」

神姫「褒められてないわよ」

悠「えー……」

神姫「それがいわゆる世間とのずれ、普通と変の境界よ」

悠「……」

亘理『グゥの音も出ない』

悠「グゥッ!!」
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