ー奇談ー學校へ行こう(2)2

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

亘理『明日って節分だよね』

悠「ここで魔滅したらダメだろ」

摩耶「むしろ豆程度でどうにかできるかな」

悠「……目を狙うとか」

義鷹「やってみるか?」
ギョロ×100

悠「ダメだ。目が多すぎる。」

亘理『キモイ』

千世子「百目みたいになってるのだ。」

悠「でも、節分て地味なんだよな豆撒いて恵方巻食って」

神姫「なんでも行事ごとを派手にしたらいいってもんでもないでしょ」

メフィスト「いえいえ、お祭りごとはデーハーデないと!」

悠「これだからアメリカ人は」

千世子「人ではないのだ」

摩耶「悪魔は基本的に派手なの好きだよね」

悠「やたら毒々しい煙の中から現れたり、炎を振りまきながら現れたり」

メフィスト「イメージというか、まず最初が大事じゃないDEATHか」

神姫「アメリカ思考ね。」

悠「っか、アンタって悪魔の中だと相当えらい地位だろ?今さらシチュエーションとか気にするのか?」

メフィスト「カッコつけたいじゃないDEATHか」

悠「なるほど」

摩耶「納得しちゃったよ」

サタン「凄く分かるのだ」

神姫「もうひとり分かったのが居るわね。」

千世子「ところで節分の話はどうなったのだ?」

悠「盛り上げるために女の子は虎柄のビキニでプルプルした柔らかい豆をぶつけられるっていうのはどうだろか?」

神姫「反撃はするわよ?金棒で」

悠「命懸け……か。」

摩耶「エロのために命を懸ける男」

悠「スパイダーマッ!」

雨「死ね」

悠「スパイダーウーマンに怒られたわ」

雨「妙な言い方すんな!」

摩耶「でも、最近はぶっちゃけ豆撒くところも少なくなってきてるよね。」

千世子「ばら撒いたら掃除が大変なのだ。」

悠「殻付き落花生か、コブクロに詰めて撒く。」

神姫「それやってるの?」

悠「いや、うちは盛大に豆撒くよ。で、真桜が切れないうちにデモンで全部回収」

摩耶「便利」

亘理『……』
ググッ
悠「あれ、なんか捕まった」

摩耶「寂しさの怨念と恨みじゃないかな」

千世子「あんちん、どうにかしないとダメなのだ。」

悠「全部おれに丸投げよくない」

神姫「丸投げっていうか、適材適所での解決でしょ」

悠「それはつまりおれが優秀……だと?」

神姫「……」

悠「無視はやめて」
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