ー奇談ー學校へ行こう(2)2

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「コマンド式じゃなくてARPGしたい…」

摩耶「ロマサガ3」

神姫「それ、コマンド式よね」

摩耶「セレクト禁止で」

悠「おれは乱数確定マシーンにはなれんよ……。」

千世子「そろそろバレンタインなのだ」

亘理『悠ちゃんに手作りのチョコっぽいチョコじゃないものあげるね!』

悠「……」
スゥ…

摩耶「気配を消してる」

亘理『逃がさん!』
ガシッ!
悠「掴み返し!」
もにっ!
亘理『ひにゃーー///』

悠「うーん、デカい」

神姫「針供養と節分もあるんだけどね。」

千世子「針供養したことないのだ。」

摩耶「今の流れをスルーできるこの空間」

亘理『ガジガジッ!』
悠「針供養ったって最近の子供は針なんか使わないだろうしな。」

サタン「針って使わないのだ?毒針とか」

千世子「使わないのだ。」

スキュラ「針供養とは?」

千世子「折れ、曲がり、錆びなどによって、使えなくなった縫い針を供養し、近くの神社に納める行事なのだ。」

サタン「供養って熔かすのだ?」

悠「豆腐とかこんにゃくに刺す」

サタン「ウソつきなのだ。」

悠「ウソじゃねぇよ!!」

神姫「柔らかいものに刺してあげるってことが供養になるらしいわよ」

スキュラ「そういうものですか。」

サタン「変なのなのだ。」

ベヒモス「針も食べたら結構おいしいモス。」

神姫「加工物でもいけるのね。」

ベヒモス「もちろん、原石のままのが一番おいしいモス。」

悠「素材のままが一番って感じか」

亘理『……』

悠「……なんか余計なこと考えだろ」

亘理『カカオをそのままとか』

悠「いっそもうコーヒー豆にしてくれ」

千世子「二月ってほかなにかあったけなのだ?」

摩耶「さっぽろ雪まつり」

悠「ぐっ…」

サタン「どしたのだ?」

悠「雪ってワードでダメージが…」

摩耶「こんなこといってるけど実際雪が積もったら雪遊びはするタイプだからね」

悠「最近はする元気がないと思う…」

神姫「雪積もったら埋めてあげるわね。」

悠「砂浜とちゃうからね?!」

神姫「足だけは出してあげる。」

千世子「頭は?」

神姫「埋めるわよ」

悠「ああ、死だわ、死が迫っている。」

摩耶「まぁ、積もらないだろうから砂浜でいいよね。」

悠「よくないよ。」
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