ｰ教室ｰ

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「さむ」

摩耶「明日は雪かな」

悠「……」
ふらっ

千世子「あんちんがあまりのショックに足元がおぼつかなくなったのだ。」

悠「あったかいお胸にダイブしたい」

神姫「冷たい床に突っ伏してしまえばいいのに」

悠「せめて床下暖房…」

摩耶「鉄板を焼こうか?」

悠「誰が焼き土下座するいうたねん。」

千世子「焼き寝なのだ」

悠「どっちにしろ却下」

サタン「身体の周りにオーラを纏えば寒くないのだ。」

悠「そんな器用な真似できるか。いいからそのおっぱいでおれを暖めろ。」

亘理『ガジンッ!』
悠「急降下しながら噛みつかれた。」

摩耶「咀嚼牙味」

サタン「スケベーなのだ」

悠「うるせぇスケベェボディ!」

神姫「どういう言いかえしよ」

悠「あ、スケベボディ」

神姫「……」
ズドッ!
悠「め゛っ!」

千世子「今、刺さったように見えたのだ」

摩耶「悠くんだもん。予備の目の四つぐらいあるよ」

悠「そんなの製造されてません!」

スキュラ「は、はぁ」

摩耶「僕こっちだよ」

悠「ううん、目がー、目がー」

亘理『わりと余裕あるよね。』

悠「いや、目つきはさすがに痛い。」
ふらふらっ

千世子「大人しくしてるのだ。」

悠「平気だ。気配を感じて動いてるから」

摩耶「どういう気配?」

悠「え、おっぱい。」

神姫「……」
ズドッ!
バッ!
悠「おっぱいと危険な気配!」

サタン「躱したのだ!」

神姫「すぅっ……はあぁっ!」
ズバァッアァン!
悠「ぎゃぁぁっん!」

摩耶「右の目つきを避けられても左の振りあげ龍剄は避けられない」

悠「す、隙を招じぬ二段構え……」

千世子「あんちん、タフなのだ。」

神姫「無駄にね。」

悠「ぐぅぅっ……。さすがに痛い、めっちゃ痛い」

摩耶「ダメージは通ってるっぽいけどね。」

悠「なんの、まだまだ……」
フラッ
サタン「おっと」
むぎゅっ、たゆゆん
悠「…………あ、痛く無くなった」

神姫「……」

摩耶「貴重な神姫さんのあきれ顔」

サタン「なんか面白いのだ」

悠「ナイスおっぱい」

亘理『ガジッガジッ!』

千世子「そして齧りダメージ」

悠「亘理、ひとつ言っておく」

亘理『ふぁにっ(なに)?』

悠「ケルベロスより噛みつき強いゾ」

亘理『えっ?どゆこと』