ー奇談ー學校へ行こう(2)2

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

亘理『どう?綺麗?綺麗?』

千世子「ちゃんと綺麗に切れてるのだ。」

悠「つぎ切って欲しい奴いるか?」
メリメリッ
髪切り『ぐもーぐももーっ!(嘴をつかむのはやめてくだせぇっ!)』

髪食い『はぐはぐっ』

神姫「切られた後の髪を食べられるっていうのが引くんだけど」

悠「持ちかえられて飾られたり、クンカクンカされたりするよりはいいんでね?」

神姫「……」
メリリッ!
悠「あれ、なんでおれアイアンクローされてるの?」

摩耶「発言のせいかな」

サタン「じゃあ、我の髪をきるのだ。」

摩耶「その角があると髪切るのも苦労しそうだよね。」

サタン「これ取れるのだ。」
スチャ

悠「それもう兜だよな」

サタン「威厳の角飾りなのだ!」

神姫「……忠勝?」

サタン「誰なのだ」

悠「戦国最強の本多さん」

サタン「だから誰なのだ」

千世子「天文17年(1548年)、安祥松平家(徳川本家)の最古参の安祥譜代の本多氏で、本多忠高の長男として、三河国額田郡蔵前(愛知県岡崎市西蔵前町)で生まれたのだ。」

サタン「いや、知らないのだ。」

悠「綾那のデコをペロペロしたい」

神姫「一回丸坊主にされたら?」

悠「やーよ。」

スキュラ「なんでおねえになったんでしょうか」

摩耶「悠くんだからね。」

悠「いや、なでやねん。」

サタン「とりあえず、我の髪を切るのだ。失敗したらリボン(地獄の最下層)に落とすのだ。」

髪切り『へ、へい』

義鷹「そいつ、いつまで使う気だ?」

悠「とりあえず髪切りたいやつを全員切らせて、そのあとおれがしこたま殴ったら許してやる。」

千世子「まだ許してなかったのだ」

悠「許さん、お前だけは許さん」

摩耶「ラスボス前でセーブして、勝てなくて戻ろうとしての処刑宣告」

悠「あれほど怖いものもない。」

冥「みなさん、ケーキは如何ですかナ?」

千世子「クリスマスケーキなのだ?」

冥「そうですナ。せっかくなので食べていってくださいナ。」

義鷹「俺は肉がいい。」

悠「やん、肉食系///」

義鷹「……」
ざわざわ、ざわざわ
『シャー!』『シャー!』『シャー!』
悠「髪の毛を蛇に変質させて威嚇するのやめていただけませんかねぇ」

亘理『メデューサみたい』

摩耶「ナメクジが一番効果的だよ」

悠「いやぁっ!」
41/100ページ
スキ