ｰ奇談ｰ學校へ行こう(2)2
ｰ教室ｰ
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
悠「忘年会シーズンだな」
摩耶「忘れれない恐怖を刻み込む?」
悠「なにそのSAN値0みたいな感じ……」
亘理『私の事を忘れないように噛み刻み込む』
悠「やめい!」
【タンタンコロリン】
千世子「はい、じゅぎょーしますなのだ。柿の木は日本中どこにでもあり、特別な手入れをしなくても美味しい柿を実らせてくれるのだ。日本人にとって非常になじみ深い果樹なのだ。人間に馴染み深いものが妖怪になるのは日本の常というもので、柿の妖怪ももちろんいるのだ。柿の妖怪は主に東北地方に分布し、「タンタンコロリン」という可愛い名前で呼ばれているのだ。」
サタン「柿嫌いなのだ」
悠「なんで?」
サタン「ゲロ苦くてたまらないのだ」
神姫「それは渋柿でしょ」
悠「女の子がゲロとか言わない。でも、ゲロインはセーフ」
摩耶「アウトだよ」
千世子「タンタンコロリンの姿や成り立ちは地方ごとでかなり違いがあり、共通点は「柿の木の精霊のような存在」だということくらいなのだ。東北地方東部、宮城県仙台市のタンタンコロリンは柿の木の精で、「大入道」という巨大なだけの妖怪に化けて人間をおどかせるのだ。このタンタンコロリンは、柿の木になった実を収穫せずにいつまでも放置しておくと現れるというのだ。」
亘理『ゲロインって?』
悠「ゲロとヒロインを合わせた造語」
サタン「とんでもねぇ感じが半端ないのだ」
悠「まぁ、必ずしもヒロインである必要はないんだけどな」
スキュラ「では、アクエリアスさんはゲロインですね」
千世子「また別の言い伝えでは、タンタンコロリンは僧侶のような姿をした妖怪で、たくさん実がなった柿の木のある家に出現する。このタンタンコロリンが現れるのは夕暮れ時なのだ。服の袖のところに大量の柿の身を入れ、ぽろぽろとこぼしながら街中を練り歩くと、自分が生まれた家に戻って消えてしまうのだ。」
悠「リアルすぎて笑えない」
アクエリアス「うぷっ」
悠「やめろ!」
摩耶「悠君ならゲロを受け止める……いや、飲む男気を見せるよね」
悠「そんなハードプレイは要求しないDEATH」
千世子「タンタンコロリンと同じ妖怪かはよく分からないが、岩手県南部の遠野地方には「柿男」という妖怪に関するおかしな伝承があるのだ。」
神姫「引くわ」
悠「いや、やってたら引いてもいいけど、やってないからね?」
亘理『というか、アクエリちゃん大丈夫?』
アクエリアス「も、もーまんたいじゃ…」
悠「トイレ行ってこい、すぐに」
千世子「立派な柿の木があるお屋敷。その家の召使女の前に、真っ赤な顔を視大男が現れるのだ。そしてなんと「自分の尻を串でほじくれ」というとんでもない要求をしてきたのだ。召使の女が恐る恐る尻を串でほじくると、今度はそれを舐めろというのだ。甞めてみるととても甘い味がした、というオチも何もない話なのだ。」
悠「アナルプレイ」
神姫「死ね」
悠「確かにストレートに言ったけど、ストレートに死ねはきつい」
亘理『いや、そら言われるよ…』
摩耶「悠君好きそうだよね」
千世子「近年、タンタンコロリンは「タンコロリン」という少し短い名前で呼ばれることが多いのだ。この呼び名は短縮形ではなく、本来別の妖怪の呼び名として使われていた名前が、タンタンコロリンと似ているせいで混同されたもののようなのだ。」
悠「いや、そこまで固執しない」
神姫「死ね」
悠「二回目…」
スキュラ「ほじられる側ですか?」
悠「そこはせめてほじる側でお願いします」
神姫「三度目だけど……死ね」
悠「おればっかり?!」
千世子「タンコロリンという妖怪の伝承は東北の最北端、青森県にあるのだ。この地方では子供を叱るとき「いい子にしないとタンコロリンが来るぞ」と脅す習慣があるというのだ。しかしタンコロリンがどんな妖怪なのかはまったくわからないのだ。以上、タンタンコロリンのじゅぎょーだったのだ」
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
悠「忘年会シーズンだな」
摩耶「忘れれない恐怖を刻み込む?」
悠「なにそのSAN値0みたいな感じ……」
亘理『私の事を忘れないように噛み刻み込む』
悠「やめい!」
【タンタンコロリン】
千世子「はい、じゅぎょーしますなのだ。柿の木は日本中どこにでもあり、特別な手入れをしなくても美味しい柿を実らせてくれるのだ。日本人にとって非常になじみ深い果樹なのだ。人間に馴染み深いものが妖怪になるのは日本の常というもので、柿の妖怪ももちろんいるのだ。柿の妖怪は主に東北地方に分布し、「タンタンコロリン」という可愛い名前で呼ばれているのだ。」
サタン「柿嫌いなのだ」
悠「なんで?」
サタン「ゲロ苦くてたまらないのだ」
神姫「それは渋柿でしょ」
悠「女の子がゲロとか言わない。でも、ゲロインはセーフ」
摩耶「アウトだよ」
千世子「タンタンコロリンの姿や成り立ちは地方ごとでかなり違いがあり、共通点は「柿の木の精霊のような存在」だということくらいなのだ。東北地方東部、宮城県仙台市のタンタンコロリンは柿の木の精で、「大入道」という巨大なだけの妖怪に化けて人間をおどかせるのだ。このタンタンコロリンは、柿の木になった実を収穫せずにいつまでも放置しておくと現れるというのだ。」
亘理『ゲロインって?』
悠「ゲロとヒロインを合わせた造語」
サタン「とんでもねぇ感じが半端ないのだ」
悠「まぁ、必ずしもヒロインである必要はないんだけどな」
スキュラ「では、アクエリアスさんはゲロインですね」
千世子「また別の言い伝えでは、タンタンコロリンは僧侶のような姿をした妖怪で、たくさん実がなった柿の木のある家に出現する。このタンタンコロリンが現れるのは夕暮れ時なのだ。服の袖のところに大量の柿の身を入れ、ぽろぽろとこぼしながら街中を練り歩くと、自分が生まれた家に戻って消えてしまうのだ。」
悠「リアルすぎて笑えない」
アクエリアス「うぷっ」
悠「やめろ!」
摩耶「悠君ならゲロを受け止める……いや、飲む男気を見せるよね」
悠「そんなハードプレイは要求しないDEATH」
千世子「タンタンコロリンと同じ妖怪かはよく分からないが、岩手県南部の遠野地方には「柿男」という妖怪に関するおかしな伝承があるのだ。」
神姫「引くわ」
悠「いや、やってたら引いてもいいけど、やってないからね?」
亘理『というか、アクエリちゃん大丈夫?』
アクエリアス「も、もーまんたいじゃ…」
悠「トイレ行ってこい、すぐに」
千世子「立派な柿の木があるお屋敷。その家の召使女の前に、真っ赤な顔を視大男が現れるのだ。そしてなんと「自分の尻を串でほじくれ」というとんでもない要求をしてきたのだ。召使の女が恐る恐る尻を串でほじくると、今度はそれを舐めろというのだ。甞めてみるととても甘い味がした、というオチも何もない話なのだ。」
悠「アナルプレイ」
神姫「死ね」
悠「確かにストレートに言ったけど、ストレートに死ねはきつい」
亘理『いや、そら言われるよ…』
摩耶「悠君好きそうだよね」
千世子「近年、タンタンコロリンは「タンコロリン」という少し短い名前で呼ばれることが多いのだ。この呼び名は短縮形ではなく、本来別の妖怪の呼び名として使われていた名前が、タンタンコロリンと似ているせいで混同されたもののようなのだ。」
悠「いや、そこまで固執しない」
神姫「死ね」
悠「二回目…」
スキュラ「ほじられる側ですか?」
悠「そこはせめてほじる側でお願いします」
神姫「三度目だけど……死ね」
悠「おればっかり?!」
千世子「タンコロリンという妖怪の伝承は東北の最北端、青森県にあるのだ。この地方では子供を叱るとき「いい子にしないとタンコロリンが来るぞ」と脅す習慣があるというのだ。しかしタンコロリンがどんな妖怪なのかはまったくわからないのだ。以上、タンタンコロリンのじゅぎょーだったのだ」
