ー奇談ー學校へ行こう(2)

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「好きな子安はDIOだな」

摩耶「僕はディオかな」

亘理『違いは?!』

悠「おれは第三部の最高にハイなDIO」

摩耶「僕は第七部のちょっと冷静なディエゴブランドーのディオ」

亘理『……なるほど』

神姫「納得してどうするの。」

亘理『なんか妙な説得力があったもので』

『ゲロっ』

悠「どした、今なんか吐いたか?」

亘理『私じゃないよ!?』

摩耶「あ、窓」

悠「窓?」

カエル『ゲロ』

悠「カエル。波紋疾走!!」

神姫「うるさい」

悠「すいません。興奮しちゃいました。」

カエル『ゲロ』
カエル『ケロロッ』

悠「なんだ?雨だからカエルが出張ってるのか?」

摩耶「そういえば夏が過ぎて帰るもずいぶん静かになったよね。」

悠「そうだなぁ。」

カエル『ゲロゲロ』

亘理『ていうか……なんか多くない?』

悠「害はないしいいんじゃね?ヤドクガエルならヤバいけど」

摩耶「ここらだったらそれよりももっとヤバいカエル多い気がするけどね」

神姫「アレとか?」

亘理『どれ?』

神姫「校庭」

巨大なカエル『グェッグェッ』
のしっのしっ

悠「わー、河馬みたいにデカいカエルが闊歩してるぅ」

亘理『怖っ!!でっかいカエル怖い!!』

悠「そうか?けっこう可愛いじゃん。子供とか丸呑みしそうだけど」

亘理『怖いよ!!』

摩耶「アレがカエルじゃなくいてなめくじだったら?」

悠「漏らしてるわ」

神姫「汚い」

悠「ナメクジはあかんわ」

巨大なカエル『グブブァッ』
べちゃ!

摩耶「なんか吐き出したね」

悠「おいおい、紫色で泡立ってるぞ」

神姫「どう見ても毒ね」

亘理『やっぱり怖っ!!』

悠「あれ、放置でいいのかよ」

神姫「じゃあ、どうにかしてきなさいよ」

悠「えー……」

亘理『あっ』

悠「今度はなんだ?」

亘理『義鷹』

義鷹『……』

巨大カエル『くわぁー!』

義鷹『ガブッ!ぐちゃっ!ガフチャッ!じゅるるるっ!!』

悠「……食ってる」

摩耶「食べてるね。」

神姫「丸呑みじゃなくてちゃんと咀嚼してるわね」

神姫「うわー、うわー!」

悠「まぁ、これで安全だな」

摩耶「というか、よく見たらあっちこっちで巨大なカエルが湧いてるね」

サタン『丸焼きなのだー!』
ゴォォォ!
巨大なカエル『ギシャーーっ』

メフィスト『この毒は採取シておきまシょう』

スキュラ『では、絞りますね。』
ズルルルッ、ブシュジュリリリッ!

ベヒモス『よいしょモス!』
ブァチンッ!

悠「ある意味地獄絵図だな」
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