ー奇談ー學校へ行こう(2)

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

幽霊『線香をください…』

行商人『ハイハイ、毎度』

泥田坊『肥料をくれっぺ』

行商人『アイヨー』

美兎「チョコラBB」

行商人『私ガイウノモナンダケド薬局デ買イナヨ』

美兎「めんどくさいのよ」

悠「千客万来だな」

摩耶「うらやましい?」

悠「は、はぁ?うちの茶屋だっていつも千客万来だし!ばんらいらしっ!!」

千世子「動揺しすぎて噛んでるのだ」

亘理『涙吹いて』

花子『トイレの芳香剤ひとつ』

行商人『ハイヨー』

冥「この辺りの妖怪幽霊さん達は行商人さんが来るとみんな集まってくるんですナ」

神姫「ここに?」

冥「適度に広くて集まっても平気な場所がここぐらいしかないんですナ。」

サタン「成程なのだ。」

テケテケ「やぁ、諸君ら」
カサカサ

悠「アンタ、来るのはいいけど人(外)多いときにウロウロしてたら踏まれない?」

テケテケ「私のスピードを舐めてもらっては困るな」
カサカサ、カサカサ

摩耶「どう見てもゴキブリです、ありがとうございました。」

テケテケ「そんな事を言うと下半身を持っていくぞ」

摩耶「悠君任せた」

悠「なんでやねん」

摩耶「あ、本体が下半身だからダメか」

悠「まぁ、下半身は大事だわ」

神姫「……」

悠「めっちゃ睨まれてる」

神姫「睨んでないわ。蔑んではいるけど」

悠「(´・ω・`)」

スキュラ「ちなみに次はいつぐらいにいらしゃるのですか?」

行商人『シバラクハ日本デイルカラ、月一グライダ。』

悠「あ、アンタって何でもひきとってくれるのか?」

行商人『引キ取ルヨ』

悠「後楽っていう狸なんだけど」

行商人『駄目』

悠「はやっ!?」

行商人『トイウカ、オ前、後楽ト知リ合イカ』

悠「え……」

行商人『アイツ、私ニ借金アル。払エ。』

悠「私、アイツ、関係無イ。払ワナイ」

千世子「口調がうつってるのだ」

摩耶「すごいなぁ、行商人にも借金してるって」

神姫「凄いけど、「スゴイクズ」ね。」

行商人『アイツハ性質ガ悪イ。商会デハブラックリストニ載ッテル』

悠「殺鼠剤じゃなくて殺狸薬ないかな」

行商人『鼻ガ利ク毒ハナカナカ盛レナイゾ』

悠「おのれ狸、おのれ狸、おのれ狸、おのれ狸、おのれ狸、おのれ狸、おのれ狸、おのれ狸、おのれ狸、おのれ狸、おのれ狸、おのれ狸」

亘理『あ、悠ちゃんが壊れた』
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