ー奇談ー學校へ行こう(2)

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

冥「皆さん、行商さんがきてるですナ」

亘理『えっ!ホント!』

悠「美少女が来てる?」

摩耶「ぎょうしょう」

悠「びしょうじょ……似てる!」

神姫「悠、ちょっと二tトラックとかの前に一歩踏み出してみたら?」

悠「嫌だよ?!」

ローブの男『ハイ、失礼シマスヨ』
スッ

千世子「あのひとが行商さんなのだ?」

亘理『そうそう。みんな、机集めてひっつけて!』

悠「へ?」

冥「商品を広げてくれるんですナ」

悠「へー」

~机並べ中~

ローブの男『デハデハ』

真っ赤な布を机の上いっぱいに広げると次々と変わった品物が現れる。

千世子「おー!すごいのだ。」

ローブの男『オ嬢チャンハ初メテノお客サンダネ。ハイ、ドーゾ』
スッ
千世子「なんなのだ?」

ローブの男『飴ダヨ。ハイ、ソチラノボウヤトオ嬢チャン達モ』

ローブの人からみたら男はボウヤで女はお嬢ちゃんらしい。飴を配っていく。

神姫「この小袋は何?」

ローブの男『茶葉ダネ。マンドラゴラノ葉ヲ毒抜キシテ、乾燥サセタモノ。独特ノ臭イアルケド身体二良イヨ。ヒト袋、500円』

悠「日本円でいいのか」

ローブの男『チャントソノ土地ニ合ワセテルンダ』

亘理『これとこれと、これとー』

千世子「亘理ちゃん、ずいぶんと買ってるのだ」

亘理『安いし良いものが多いから』

摩耶「何買ってるの?」

亘理『コスメとか』

悠「そんなのもあるのか?!」

ローブの男『大抵ノ物アルヨ。』

冥「動くコンビニレベルナ」

サタン「魔界産のワインあるのだ?」

ローブの男『ハイ、焦土葡萄ノレッドスティンガー、ホワイトスティンガー、禁忌フランドール、ナラ有リマス』

サタン「全部もらうのだ!」

ローブの男『毎度』

ベヒモス「これを引き取って欲しいモス」
ゴトッ

悠「なにこの塊」

ベヒモス「取れた甲殻モス」

悠「とれるのか」

千世子「引き取りもしてくれるのだ?」

ローブの男『エエマァ、デスガ基本的ニベヒーモスノ甲殻ナンテ物ハ金ヲ用意デキナイ価値ナノデ好キナ物ト交換トイウ形ニシテモラッテイマス』

ベヒモス「この鉱石にするモス」

ローブの男『八寒地獄ノ血結晶。素手デ触ッタラ即凍傷デスガ平気ダネ』

ベヒモス「パリンッゴリッ、ガリッ!」

悠「わー、食った」

スキュラ「ベヒーモス種は鉱石も食べますからね。」
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