ー奇談ー學校へ行こう(2)

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「嵐が……くるっ!」

摩耶「ていうか、台風ね」

サタン「来たら困るのだ?」

千世子「んー……困るってこともないけど出歩くのはできなくなるのだ。」

サタン「じゃあ、吹き飛ばすのだ!」

悠「はい、やめい」
グイッ!
サタン「いた!髪をひっぱるななのだ!」

悠「……」
さわさわさわさわさわさわさわさわさわさわさわさわさわさわさわさわさわさわさわさわさわ
サタン「めっちゃ髪触られてるのだ!?」

摩耶「ちょっとした重い病気だから気にしないで」

亘理『ちょっとしたのに重い病気なの?!』

摩耶「うん。」

悠「ひとを病気扱いしない」
ぐるぐる
サタン「人の紙を首に巻くのはやめるのだ」

悠「サラサラしててこれに包まれて眠りたい」

スキュラ「寝始めて二十分ぐらいしたら魘される気がします」

神姫「散髪した後に服の中に髪が入ってたりすると生理的嫌悪感が半端ないのよね。」

サタン「っていうか、髪だったら自分のでいいんじゃないなのだ」

悠「これはこれ、それはそれだ」

亘理『悠ちゃん、こっちにも髪あるよ!髪!』
ブンッ!ブンッ!
ベチッ!ベチッ!
悠「おさげにしてるときに首振るのはやめとけ。見た目以上にめっちゃ痛い。」

摩耶「髪は武器」

悠「ラブデラックス!」

神姫「それはスタンド」

悠「ラブラブデラックス!」

神姫「……」

悠「おれの時はスルーな件」

神姫「同じことを何度も言わせないで。無駄なのよ。」

悠「ジョルノ……」

千世子「それよりなんか凄い風吹いてきたのだ」

悠「風が……来る!」

摩耶「はいはい、ジャングルフィーバー、ナジュの赤き血」

悠「それ二本でトレードを制覇しようとするのをやめてもらえませんかねぇ」

摩耶「嫌です」

悠「アビスゲート閉じないと詩人外せないからちょっと閉じてきてくれ。」

千世子「自分で行くのだ。」

悠「……じゃあ、ビュー姉さんでも倒しに行くか」

摩耶「いやいや、アラケスでしょアラケス」

悠「どうせなら女性がいい!!」

摩耶「じゃあ、あいだ取って……フォルネウスね。王家の指輪と魚鱗抜きで」

悠「それもうメイルシュトロームでほぼ瞬殺だよな。」

摩耶「案外イケルでしょ」

悠「……まぁ、ゲートにいるフォルさんならある程度育ててれば勝てるか。ラスボス前のは無理だけど」

摩耶「ソロ、体術縛りでやってよ」

悠「…………500回ぐらいやり直す覚悟があるなら勝てると思う」

神姫「500で済むかしら……ね。」
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