ー奇談ー學校へ行こう2
ー教室(3/3/夜)ー
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業がはじまろうとしていた。
悠「あー…」
花描「どした?」
悠「iPodの充電が切れた。」
摩耶「悠くんの生命線のひとつが切れたのは辛いね。」
神姫「生命線て…」
花描「無音だと居られないタイプか?」
悠「いや、そうでもない。むしろ寝るときは真っ暗の無音じゃないと眠れない。」
神姫「寝る話はしてないわよ。」
千世子「じゃあ、悠のあんちんが寝ちゃう前にじゅぎょーなのだ。錬金術は中世ヨーロッパで発展したのだ。その起源は古く、エジプト文明にあったと考えられているのだ。」
悠「エジプトといえばスタンドか。黄金の魂をみせるんだな。」
摩耶「ジョジョ好きはよくわかったから落ち着こうか。」
悠「ぺったん、ぺったん」
花描「そりゃ餅つきだ」
千世子「エジプトでは、肥沃なナイル川流域で早くから文明が発達し、ミイラの作成などに必要な科学技術も非常に進歩していたのだ。」
悠「弓と矢と石仮面だな」
摩耶「なんでもジョジョに繋ぐのは止めようよ。ね?」
悠「だが断る。」
千世子「このエジプトの科学技術が、錬金術の始まりなのだ。ただし、当のエジプト人たちは、自分達の技術のことを「錬金術」とは呼んでいなかったのだ。これらの科学技術がエジプトからアラビアに伝わったときに、「錬金術」が本格的にスタートしたのだ。「錬金術(Aichey)」という言葉自体、アラビア語が語源なのだ。その後、錬金術はヨーロッパに伝わり、盛んに研究されるようになったのだ。」
悠「そしてディオからエンヤ婆に渡って…」
神姫「……」
ピッ……ドォンッ!!
悠「がふっ…」
摩耶「問答無用の力業だね。」
悠「い、命を大事に…」
千世子「錬金術最大のテーマは、あくまで「生命」だったのだ。にも関わらす、中世ヨーロッパの錬金術師たちは「錬金術が完成すれば無限に金が手にはいるようになる」と盛んに宣伝していたのだ。」
花描「なんでだ?無限の金が手にはいるのは確かに魅力的な話だけど、わざわざ公言する必要はなくないか?」
神姫「確かに、錬金術が完成したら、ひとりで黙って金を作ればいいものね。全部自分で使えばいいだけの話だし。」
千世子「錬金術師たちがあえて「金が作れるようになる」と宣伝していた理由は、運転資金を手に入れるためだったのだ。自分の研究にいくら自信があって、将来は金持ちになれると確信していたとしても、いま目の前の研究を続けるための資金がなければ、意味がないのだ。したがって錬金術師たちは「成功すれば大量の金が手に入る」と謳うことで、貴族や王族といったスポンサーから出資金を集めていたのだ。以上、錬金術師のじゅぎょーは終わりなのだ。」
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業がはじまろうとしていた。
悠「あー…」
花描「どした?」
悠「iPodの充電が切れた。」
摩耶「悠くんの生命線のひとつが切れたのは辛いね。」
神姫「生命線て…」
花描「無音だと居られないタイプか?」
悠「いや、そうでもない。むしろ寝るときは真っ暗の無音じゃないと眠れない。」
神姫「寝る話はしてないわよ。」
千世子「じゃあ、悠のあんちんが寝ちゃう前にじゅぎょーなのだ。錬金術は中世ヨーロッパで発展したのだ。その起源は古く、エジプト文明にあったと考えられているのだ。」
悠「エジプトといえばスタンドか。黄金の魂をみせるんだな。」
摩耶「ジョジョ好きはよくわかったから落ち着こうか。」
悠「ぺったん、ぺったん」
花描「そりゃ餅つきだ」
千世子「エジプトでは、肥沃なナイル川流域で早くから文明が発達し、ミイラの作成などに必要な科学技術も非常に進歩していたのだ。」
悠「弓と矢と石仮面だな」
摩耶「なんでもジョジョに繋ぐのは止めようよ。ね?」
悠「だが断る。」
千世子「このエジプトの科学技術が、錬金術の始まりなのだ。ただし、当のエジプト人たちは、自分達の技術のことを「錬金術」とは呼んでいなかったのだ。これらの科学技術がエジプトからアラビアに伝わったときに、「錬金術」が本格的にスタートしたのだ。「錬金術(Aichey)」という言葉自体、アラビア語が語源なのだ。その後、錬金術はヨーロッパに伝わり、盛んに研究されるようになったのだ。」
悠「そしてディオからエンヤ婆に渡って…」
神姫「……」
ピッ……ドォンッ!!
悠「がふっ…」
摩耶「問答無用の力業だね。」
悠「い、命を大事に…」
千世子「錬金術最大のテーマは、あくまで「生命」だったのだ。にも関わらす、中世ヨーロッパの錬金術師たちは「錬金術が完成すれば無限に金が手にはいるようになる」と盛んに宣伝していたのだ。」
花描「なんでだ?無限の金が手にはいるのは確かに魅力的な話だけど、わざわざ公言する必要はなくないか?」
神姫「確かに、錬金術が完成したら、ひとりで黙って金を作ればいいものね。全部自分で使えばいいだけの話だし。」
千世子「錬金術師たちがあえて「金が作れるようになる」と宣伝していた理由は、運転資金を手に入れるためだったのだ。自分の研究にいくら自信があって、将来は金持ちになれると確信していたとしても、いま目の前の研究を続けるための資金がなければ、意味がないのだ。したがって錬金術師たちは「成功すれば大量の金が手に入る」と謳うことで、貴族や王族といったスポンサーから出資金を集めていたのだ。以上、錬金術師のじゅぎょーは終わりなのだ。」