ー奇談ー學校へ行こう(2)

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

摩耶「……あれ、でもビルが建つ前に土地を買ったって、今ビルに囲まれちゃってるよね?」

寧々「……」

悠「ははーん、さては性質の悪い奴に騙されて土地の利権がぐちゃぐちゃになってるんだな」

千世子「どういうことなのだ?」

悠「すっげー簡単に言うと買ったはいいけど自分ではどうしょうもできない土地だ」

寧々「そこ、うるさいわよ!」

神姫「図星みたいね」

冥「それいぜんにこの土地と校舎はもう私のものですナ。ちゃんと正式な利権書とかももってますナ。」

悠「妖怪のがちゃんとしてるな」

寧々「ぐっ、一成、七緒!」

「「はい、寧々さま!」」

悠「なっ?!」

一成と七緒は腰を折って、腕を伸ばして互いの肩を掴み合った。

そこに寧々が腰かけるとグッと立ち上がる。

寧々「そもそも霊や妖怪と共存などというふざけた思想からして許されないんです!」

悠「なんだその三人みこし!」

摩耶「なんで組んだの」

神姫「バカは高いところが好きってやつかしら」

サタン「一斉にツッコミが入ったのだ。」

スキュラ「みこしに気を取られ過ぎて妖怪差別発言をスルーしていますね。」

Q子『ちょいと…寧々さんとやら!』

千世子「Q子ちゃん!」

Q子『それは…この私の目の届く範囲で足を広げた場合すべてにおいてサービスタイムとみなされることと知っての開脚か!』

テケテケ「とりゃぁっ!」

身を乗り出したかと思うと滑り込んでスカートの中をのぞき込む淫霊。ついでにどっから出したのかテケテケがビデオカメラもセットしている。

寧々「きゃああああーーっ!一成!七緒!」

一成「あっとしまった我らの寧々さまが逆さ撮りの餌食に!」

七緒「よし、高くかかげてカメラを遠ざけろ一成。」

宣言通り更に高く持ち上げて寧々の足が開く。

Q子『絶景絶景』

テケテケ「素晴らしい、素晴らしい」

一成「いかん、七緒!今度は目で見て楽しむベストアングルに!」

降ろしはしないがグッと高さを下げてベストアングルになる位置まで移動する眼鏡二人。

Q子『ジロジロジロジロジロジロ』
テケテケ「ジロジロジロジロジロジロ」

「「うーん、しっぱいしっぱい」」

寧々「いいから早く降ろしなさいっ!」

「「はーい」」

寧々「うっ……うううっ、うわぁぁぁ!アンタたち許さないからねー!」

一成「ねー!」

七緒「ねー!」

悠「色々こじれた!おい、Q子とテケテケ!」

Q子『はいはい薄いピンクに白のレースだったわよ。』

テケテケ「ちゃんとちビデオも見せてやるさ」

悠「違う!」

花子『恥ずかしい真似してんじゃねぇ!!』
ゲシッ!

摩耶「色々とこじれたねー」

千世子「ねー、なのだ。」
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