ー奇談ー學校へ行こう2

ー教室(3/1/夜)ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業がはじまろうとしていた。

悠「三月に入ったのに寒いなぁ」

花描「そうか?十分暖かくなってきただろ。」

悠「いやぁ、まだまだ寒いわ。」

摩耶「悠くんは沖縄に住むといいかもね。」

悠「将来二人で暮らすか?」

摩耶「僕は別にありだよ。」

神姫「沖縄…ソーキソバ食べたくなるわね。」

千世子「暑くても寒くてもじゅぎゅーを始めるのだ。」

【錬金術師】
研究すれば誰でも魔法が使える?

悠「いま、「じゅぎゅー」ったよな?」

摩耶「黙っといてあげようよ。」

千世子「「錬金術」といえば「金を作る魔術」と考える人が多いかも知れないのだ。けど、それは正確な認識じゃないのだ。」

神姫「錬「金」術なのに?」

千世子「確かに金を作ることは、錬金術の目的のひとつなのだ。けど「錬金術」という学問全体から見れば、重要性の低いことなのだ。」

悠「ハガレン読んでたらわかるなこれは」

摩耶「錬金術師っていったらハガレンがでてくるよね」

千世子「錬金術の最大の目的は「生命」なのだ。「不老不死の実現」あるいは「人工生命の創造」こそ、錬金術の究極の目標なのだ。」

摩耶「限りある命だから美しく生きれるのに」

花描「永く生きるのも悪くないさ。」

悠「おれは太く短くか、幸せ絶頂の大往生で図々しく天国にいく派かな」

神姫「本気で図々しいわね」

千世子「錬金術師たちは「不老」を実現する薬を「エリクサー」と呼び「不死」を実現する薬を「パナケア」と呼び、「人工生命」のことを「ホムンクルス」と呼んだのだ。」

摩耶「エリクサーは不老なんだ…。若いとHP、MP全回復なんだね」

悠「若かったら何回もヤれるからな。」

神姫「殺るわよ?」

千世子「そして、エリクサー、パナケア、ホムンクルスの三つをすべて実現するために必要なアイテムが「賢者の石」なのだ。賢者の石さえあれば、錬金術師は何でもできる。つまり錬金術は「賢者の石を手に入れる方法」を追求する学問といえるのだ」

摩耶「小さなメダルで交換してくれるよね」

花描「摩耶君ドラクエ好きだな。」

摩耶「とくにセブンが一番好き。」

千世子「映画ハリー・ポッターと賢者の石に登場するヴォルデモートは、魔力も肉体も失った霊的な存在だったが、「賢者の石」を手に入れることで、己の肉体が復活できるとされていたのだ。ヴォルデモートが求めていた賢者の石は、現実の錬金術師によって作られる賢者の石と同じものだったのだ。」

悠「おれハリポタ見たことないや。」

神姫「そうなの。」

悠「あぁ、ちなみにロードオブザリングもスターウォーズもない。」

花描「名作嫌いか?」

悠「そんなつもりは無いんだけどなぁ」
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