ー奇談ー學校へ行こう(2)
ー教室ー
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
悠「ふぅー。顔が痛い」
摩耶「アレから冥ちゃんと顔合わせるたびに搔かれてる?」
悠「顔合わせるっていうか校舎に足を踏み入れるたびに搔かれてる」
亘理『今日は格子模様で更に斜め十字にいってるね』
神姫「そりゃ柱一本切り取ったら怒るわよ」
悠「妖怪校舎だから直るだろ。」
亘理『現在進行形で直ってないよね』
悠「…………」
【覚】
千世子「はい、じゅぎょーしますなのだ。もし自分の思考を相手に読み取られてしまったら、非常に気味が悪い事だろうなのだ。各地に伝承の残る「悟」は、まさに相手の心を悟る妖怪なのだ。」
悠「おれはたびたび心を読まれてるんだが」
摩耶「まぁ、悠くんだしね。」
亘理『逆に読んでることも多いよね。悠ちゃん』
悠「おれが読むのは読唇術と心理学による理論的な……」
神姫「うるさい」
悠「アッハイ、すいません」
千世子「山に住む覚は猿に似た容姿をしており、木こりや猟師など山中にいる人間の近くに現れるのだ。そして「今怖いと思ったな」「逃げようと思ったな」などといって、人間の考えてることを当てるのだ。悟はこうして相手の考えを暴くことで人間をからかうのだとも、怖がらせ隙を見て食い殺そうとするともいうのだ。」
サタン「結局、覚なのだ?」
悠「いいや、おれは勘と経験則による読みだ」
摩耶「大事なところでは発揮できない能力」
神姫「メモリの無駄遣いね」
悠「誰がカストロさんや!」
千世子「ただし覚は、相手の考えを読み取れるためか、思いもよらない突発的な出来事に対応するのが苦手なようなのだ。悟の登場する物語ではほとんどの場合、「焚火の木などが弾けて覚にあたる」「キコリがつかんでいた木の枝を離したら偶然覚にあたる」というような、偶発的な出来事に驚いた悟が「人間は思わぬことをするものだ」といって逃げていくという結末になっているのだ。なお、一部の伝承では、悟は黄金の弾丸を見ると逃げ出すともいわれているのだ。」
スキュラ「誰ですか?」
摩耶「ハンタで天空闘技場に出てきたヒソカにやられる分身する人」
悠「濃い分身じゃなくてモラウみたいに煙兵隊な感じにすれば良かったのにな」
摩耶「それはそれで弱そう」
悠「まぁ、カストロだしな」
千世子「覚の登場する物語は「サトリのワッパ」という名前で分類されるのだ。「ワッパ」とは童子を意味することから、覚はほんらい心を読む子供の話だったのではないか、あるいは山の神である童子が妖怪化した姿ではないか、という意見もあるのだ。」
悠「やはりさとりは小五ロリなんだな」
摩耶「このロリコン野郎!」
神姫「カスがっ…」
悠「おかしい……こんなのおかしいよ!」
亘理『いやいや、おかしいのは悠ちゃんだよ?』
悠「そんな淡々と言わないで」
千世子「悟という妖怪を伝える文献のひとつに、江戸時代後期の画家、鳥山石燕が書いた「今昔画図続百鬼」があるのだ。このなかで石燕は「飛騨国と美濃国(現在の岐阜県)に、悟と呼ばれるやまこがいて、色は黒くて気が長い、人の心を察し、人に害はなさず、逆に人が殺そうとすると逃げてしまう」という、悟の特徴が書かれているのだ。以上、覚のじゅぎょーだったのだ。」
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。
悠「ふぅー。顔が痛い」
摩耶「アレから冥ちゃんと顔合わせるたびに搔かれてる?」
悠「顔合わせるっていうか校舎に足を踏み入れるたびに搔かれてる」
亘理『今日は格子模様で更に斜め十字にいってるね』
神姫「そりゃ柱一本切り取ったら怒るわよ」
悠「妖怪校舎だから直るだろ。」
亘理『現在進行形で直ってないよね』
悠「…………」
【覚】
千世子「はい、じゅぎょーしますなのだ。もし自分の思考を相手に読み取られてしまったら、非常に気味が悪い事だろうなのだ。各地に伝承の残る「悟」は、まさに相手の心を悟る妖怪なのだ。」
悠「おれはたびたび心を読まれてるんだが」
摩耶「まぁ、悠くんだしね。」
亘理『逆に読んでることも多いよね。悠ちゃん』
悠「おれが読むのは読唇術と心理学による理論的な……」
神姫「うるさい」
悠「アッハイ、すいません」
千世子「山に住む覚は猿に似た容姿をしており、木こりや猟師など山中にいる人間の近くに現れるのだ。そして「今怖いと思ったな」「逃げようと思ったな」などといって、人間の考えてることを当てるのだ。悟はこうして相手の考えを暴くことで人間をからかうのだとも、怖がらせ隙を見て食い殺そうとするともいうのだ。」
サタン「結局、覚なのだ?」
悠「いいや、おれは勘と経験則による読みだ」
摩耶「大事なところでは発揮できない能力」
神姫「メモリの無駄遣いね」
悠「誰がカストロさんや!」
千世子「ただし覚は、相手の考えを読み取れるためか、思いもよらない突発的な出来事に対応するのが苦手なようなのだ。悟の登場する物語ではほとんどの場合、「焚火の木などが弾けて覚にあたる」「キコリがつかんでいた木の枝を離したら偶然覚にあたる」というような、偶発的な出来事に驚いた悟が「人間は思わぬことをするものだ」といって逃げていくという結末になっているのだ。なお、一部の伝承では、悟は黄金の弾丸を見ると逃げ出すともいわれているのだ。」
スキュラ「誰ですか?」
摩耶「ハンタで天空闘技場に出てきたヒソカにやられる分身する人」
悠「濃い分身じゃなくてモラウみたいに煙兵隊な感じにすれば良かったのにな」
摩耶「それはそれで弱そう」
悠「まぁ、カストロだしな」
千世子「覚の登場する物語は「サトリのワッパ」という名前で分類されるのだ。「ワッパ」とは童子を意味することから、覚はほんらい心を読む子供の話だったのではないか、あるいは山の神である童子が妖怪化した姿ではないか、という意見もあるのだ。」
悠「やはりさとりは小五ロリなんだな」
摩耶「このロリコン野郎!」
神姫「カスがっ…」
悠「おかしい……こんなのおかしいよ!」
亘理『いやいや、おかしいのは悠ちゃんだよ?』
悠「そんな淡々と言わないで」
千世子「悟という妖怪を伝える文献のひとつに、江戸時代後期の画家、鳥山石燕が書いた「今昔画図続百鬼」があるのだ。このなかで石燕は「飛騨国と美濃国(現在の岐阜県)に、悟と呼ばれるやまこがいて、色は黒くて気が長い、人の心を察し、人に害はなさず、逆に人が殺そうとすると逃げてしまう」という、悟の特徴が書かれているのだ。以上、覚のじゅぎょーだったのだ。」