ー奇談ー學校へ行こう(2)

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

サタン『ダークネスブレードなのだ!』
ガキャン!
バギャン!
天魔『紅蓮轟雷刃!』

悠「……世界の終わりはそこで待ってると思い出したよに 君は笑い出す」

摩耶「赤みのかかった月が昇るときそれで最後だと僕は聞かされるー」

冥「悠ちゃん、摩耶ちゃん、窓の外見ながら世界の終わりを歌うのはやめるナ」

亘理『ミッシェルガンエレファントだっけ?』

神姫「そうよ」

大天狗「この調子だと三日三晩は闘い続けそうですね。」

冥「それだと霊道の大穴がそのままになりますナ」

大天狗「そうなってしまいますね。一応、道具は用意してあるんですけどね。」

悠「……」

大天狗「道具は用意してあるんですよ。」

冥「道具はあるんですナ。つまり働き手が居ればいいんですナ」

悠「……おれに何かできることは?」

大天狗「はい、私の指示通りに杭を打ち込んでいってください」

冥「頑張ってくださいナ!」

千世子「パシリなのだ」

神姫「パシリ」

摩耶「パシリだね」

亘理『パシリだ』

スキュラ「パシリですね」

ベヒモス「パシリモス」

悠「イエーイ!アイアムパシーリッ!」

千世子「狼狽えないのだ!」

亘理『さすが悠ちゃん!』

大天狗「はい、とっとと行きますよ」

悠「頑張りマッスル!マッスル!ハッスル!ハッスル!」

摩耶「十四松?」


~~


大天狗「はい、では、説明します。まずはこちらに用意しました霊玉」

悠「この水晶玉のことか?」

大天狗「そうです。この霊玉を穴の周り八角に埋め込んでいきます。そうですね……五メートルぐらいの深さでいいです」

悠「ふむふむ。」

大天狗「そのあと、こちらの制御棒を突き刺していってください。そしてそののちにこの縄で縛っていく。それで最後にこちらの札を貼っていけば結界の完成です。」

悠「…………」

大天狗「じゃあ、頑張ってください。」

悠「いやいや、全部ひとりで!?」

大天狗「お手伝いしてもいいのですが私には別の仕事がありますので」

悠「別のってなんだよ」

ズドドドッ!
ギャイィィン!

大天狗「流れ弾のガードです。」

悠「アッハイ、ヨロシクオネガイシマス」

大天狗「はい、わかりました。そちらも頑張ってください。」

悠「頑張りマッスル、マッスル、ハッスル、ハッスル!」
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