ー奇談ー學校へ行こう(2)

ー廃校:桜の木の根元ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「ふっっ……かいな!」

義鷹「大分掘ったからな。これ以上は普通には掘れないが根までは到達してる」
トッ、ひゅー!

悠「おーい、お前は普通に降りられるだろうけど、おれは飛び込んで平気なのか?」

義鷹「縄梯子があるだろ。それをつかえ」

摩耶「これだね。よいしょっと」

悠「こういう時は飛べる奴がうらやましい…」
ズルルッ

摩耶「随分明るいね。なにかライト置いてるの?」

義鷹「いいや、桜の根自体が発行してる」

悠「おいおい、大丈夫なんだろうな」

義鷹「今、気分が悪くないなら平気だろ」

摩耶「アバウト」

悠「ホントに……」

義鷹「ここでいったん止まれ」

悠「なんだ?」

義鷹「ここらからミミズが出る」

摩耶「ミミズ……ミミズ?」

義鷹「そうだ」

悠「ミミズぐらいでキャーキャーいわねぇよ」

義鷹「そうか。ただ……」

ボゴッ!
巨大ミミズ『キシャー!』

悠「キャーキャー!」

義鷹「妖力を吸ってるから当然妖怪化してるミミズだぞ」

摩耶「わー、アナコンダみたーい」

巨大ミミズ『キシャー!!』
ズルルルッ!
悠「なんでおればかり追ってくる!」

摩耶「美味しそうなんじゃない?」

悠「ミミズは土でも食ってろー!!」

義鷹「妖力や魔力を蓄えた土をくった結果がそれだけどな」

悠「いいから助けろっ!!」

義鷹「……」
スバッ!
巨大ミミズ『ギヂュッ!!』

義鷹「ガブッ!グチュッ!ブチチチッ!ズルルルッ!!」

悠「わー、スプラッタホラー……」

摩耶「ミミズの踊り食い……飲み?」

義鷹「ングッ……ゴクッ。ふぅ、マズい」

悠「不味いのかよ」

義鷹「土臭い。それに昨日からもう何十匹くって飽きてきてる」

摩耶「それでも食べるんだ」

義鷹「死体を残したらその死体を食ったのが変異する。それにこのミミズ自体は豊富なエネルギー体だからな。食えば食うほど還元される。」

悠「揺光とかメフィストでアレだけど義鷹も改めてチートだよな……。」

摩耶「あ、悠君、悠君」

悠「どした?」

摩耶「あれ見て」

悠「ん?」

巨大な蟻『ギーーー!』

悠「\アリだー!/」

義鷹「コイツらデカくなって巣穴を広げようとしてるんだ」
ザクッ!
巨大な蟻『ギジャー!』

摩耶「クイーンいるかもね。」

悠「スカルロッドのドロップは魔術師でいいよ……。」
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