ー奇談ー學校へ行こう(2)

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

悠「しかし、これじゃ授業にならないな。花見しよう。」

千世子「仕方ないのだ」

摩耶「あれ、意外にOk?」

千世子「亘理ちゃんがアレだけうっとりしてるからOkなのだ。」

亘理『うふふっ』

神姫「けど、ホントに綺麗な花ね。」

サタン「確かに綺麗なのだ。」

スキュラ「ええ、地上の花は本当に美しいです」

ベヒモス「うす甘くておいしいモス」

悠「君たちのが綺麗だよ」

亘理『///』

神姫「は?」

サタン「///」

スキュラ「ああ、ありがとうございます」

ベヒモス「はむはむモス」

摩耶「ツーストライク、ツーボール、ワンアウトだね」

悠「約ひとりに至ってはアウトっていうか睨まれてる。」

千世子「それでもツーストライクしてるのがあんちんがタラシてる事実なのだ」

悠「タラシてないよ」

摩耶「僕も誰かを蕩してみたいよ、ホント」

悠「おれがメロメロだぜ?」

摩耶「あはっ、発剄♪」
ズドンッ!
悠「んぎぃっ!」

ベヒモス「モス?」
べチン!
悠「ぐぶぁっ!」

千世子「コンボが繋がったのだ」

摩耶「ああなるように位置調整したからね」

神姫「やるわね」

メフィスト「Oh……見事に侵入シてきてマスね。」

悠「珍しく原因じゃないらしいな」

メフィスト「Hahaha~。ところでタカナシさーん。なんでひっくり返ってるんデース?」

悠「色々あったんだよ。」

千世子「メフィ先生、どうにかできないのだ?」

メフィスト「色々と試したんデスがねー。あとできる手段はちょーっとデンジャーなのデス」

悠「具体的に」

メフィスト「焼き払う」

神姫「随分と原始的な解決法ね」

メフィスト「ただし、火をつけても急速に再生するのデ、地獄も焦土と化すレベルの火が必要デス」

義鷹「その案は校舎が燃えると冥が怒髪天になっただろ」
スタッ

悠「そりゃ冥ちゃんブチ切れるわな」

メフィスト「どうデシた?」

義鷹「お前が言った通り根が霊道と地脈をぶち抜いて霊力を吸い取ってる。」

メフィスト「Oh、やはりそうデシたか。」

悠「つまり?」

義鷹「現状じゃ手の施しようがない」

亘理『綺麗だからいいじゃん!』

千世子「亘理ちゃんが桜に魅入られてるのだ……。」
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