ー奇談ー學校へ行こう2
ー教室(2/25/夜)ー
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業がはじまろうとしていた。
悠「島津豊久。島津中務小輔豊久。」
摩耶「……」
花描「……」
悠「1600年関ヶ原烏頭坂にて敵は最強徳川井伊の赤備え…」
千世子「あんちんたちはなにやってるのだ?」
神姫「島津と本多、どっちが戦国最強か…って、話で悠は島津豊久が最強だと力説してるのよ」
千世子「神姫ねーちんは誰が最強だと思うのだ?」
神姫「……カルタゴの雷光ハンニバルバルカ」
千世子「戦国じゃなくなったのだ!?」
悠「お、千世子が来たか。それじゃ先生交代だな」
花描「(助かった)」
摩耶「(悠くん好きなものの話しは止まらないからね。)」
千世子「さて、ドルイドの続きなのだ。一説によると、ドルイド達は、口伝によってすべての知識を暗記するまで10年単位の月日を要したともいわれているのだ。そこである時期を境に、ドルイドの役職が分割されることになったのだ。」
悠「あ、そだ。」
摩耶「うん?」
悠「豊久は初陣で侍首をとってだな…」
花描「まだ、語る気か…」
摩耶「あとで聞くから…」
千世子「最も重要な仕事である「宗教的・社会的指導者」の部分に専念する役を、これまでどおり「ドルイド」と呼ぶことにしたのだ。新たに「口伝による知識伝承のみを専門的に行う役」を設けて、これを「バード(詩人)」呼んだのだ」
神姫「バードって吟遊詩人が日本語訳じゃなかった?」
千世子「そのケースがほとんどなのだ。」
摩耶「ほとんどってことは違うのもあるんだね。」
千世子「本来の吟遊詩人は10世紀以降のヨーロッパ社会における大道芸人(トルバドール)を指す言葉なのだ。ケルトのバードとは別物なのだ。」
花描「じゃあ吟遊詩人、バードとの違いはなんだ?」
千世子「それはまたバードのじゅぎょーのとき説明するのだ。さて、多くのファンタジー文学やゲームの世界では、ドルイドが森にすむ魔術師として描写されているのだ。彼らは金属の装備を一切身に付けず、自然信仰によって魔法を使うというのが一般的なスタイルなのだ。」
摩耶「その理由は?」
千世子「創作世界のドルイドは、強力な金属の武具を装備できないというビハインドをカバーするために、別のメリットが付加されていることが多いからなのだ。例えば、強力な森の動物を使役する能力を持っていたり、軽装ゆえに俊敏性が高いとされていたり、ドルイドの使う魔法自体が強力であったりするのだ。格闘戦に強いといった、およそドルイドのイメージとかけ離れた特徴が付加されるケースもあるのだ。」
悠「戦えて魔法も強力ならパラディンぽいな。」
千世子「現在まで残っているドルイドの記録は、ローマ皇帝カエサルの「ガリア戦記」をはじめ、すべてのローマ人またはギリシャ人の手によるものなのだ。これらの記録はあくまで「ケルトから見た敵国」が残したものなので、ドルイドの実態をどこまで正確に伝えているのかは永遠に謎のままなのだ。以上ドルイドのじゅぎょーだったのだ」
毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業がはじまろうとしていた。
悠「島津豊久。島津中務小輔豊久。」
摩耶「……」
花描「……」
悠「1600年関ヶ原烏頭坂にて敵は最強徳川井伊の赤備え…」
千世子「あんちんたちはなにやってるのだ?」
神姫「島津と本多、どっちが戦国最強か…って、話で悠は島津豊久が最強だと力説してるのよ」
千世子「神姫ねーちんは誰が最強だと思うのだ?」
神姫「……カルタゴの雷光ハンニバルバルカ」
千世子「戦国じゃなくなったのだ!?」
悠「お、千世子が来たか。それじゃ先生交代だな」
花描「(助かった)」
摩耶「(悠くん好きなものの話しは止まらないからね。)」
千世子「さて、ドルイドの続きなのだ。一説によると、ドルイド達は、口伝によってすべての知識を暗記するまで10年単位の月日を要したともいわれているのだ。そこである時期を境に、ドルイドの役職が分割されることになったのだ。」
悠「あ、そだ。」
摩耶「うん?」
悠「豊久は初陣で侍首をとってだな…」
花描「まだ、語る気か…」
摩耶「あとで聞くから…」
千世子「最も重要な仕事である「宗教的・社会的指導者」の部分に専念する役を、これまでどおり「ドルイド」と呼ぶことにしたのだ。新たに「口伝による知識伝承のみを専門的に行う役」を設けて、これを「バード(詩人)」呼んだのだ」
神姫「バードって吟遊詩人が日本語訳じゃなかった?」
千世子「そのケースがほとんどなのだ。」
摩耶「ほとんどってことは違うのもあるんだね。」
千世子「本来の吟遊詩人は10世紀以降のヨーロッパ社会における大道芸人(トルバドール)を指す言葉なのだ。ケルトのバードとは別物なのだ。」
花描「じゃあ吟遊詩人、バードとの違いはなんだ?」
千世子「それはまたバードのじゅぎょーのとき説明するのだ。さて、多くのファンタジー文学やゲームの世界では、ドルイドが森にすむ魔術師として描写されているのだ。彼らは金属の装備を一切身に付けず、自然信仰によって魔法を使うというのが一般的なスタイルなのだ。」
摩耶「その理由は?」
千世子「創作世界のドルイドは、強力な金属の武具を装備できないというビハインドをカバーするために、別のメリットが付加されていることが多いからなのだ。例えば、強力な森の動物を使役する能力を持っていたり、軽装ゆえに俊敏性が高いとされていたり、ドルイドの使う魔法自体が強力であったりするのだ。格闘戦に強いといった、およそドルイドのイメージとかけ離れた特徴が付加されるケースもあるのだ。」
悠「戦えて魔法も強力ならパラディンぽいな。」
千世子「現在まで残っているドルイドの記録は、ローマ皇帝カエサルの「ガリア戦記」をはじめ、すべてのローマ人またはギリシャ人の手によるものなのだ。これらの記録はあくまで「ケルトから見た敵国」が残したものなので、ドルイドの実態をどこまで正確に伝えているのかは永遠に謎のままなのだ。以上ドルイドのじゅぎょーだったのだ」