ー奇談ー學校へ行こう10

ー教室ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業が始まろうとしていた。

冥「はーい、それじゃー雛祭り……を建前にパーティですナ」

「「「『【おおおー!】』」」」

冥「ついでに親睦会もむ含めてますので皆さん楽しんでくださいナ」

悠「管理人ちゃんの尻尾と仲良くなりたいです」
スッ…

冥「フーーッ!」
バリッ!
悠「ふぎっゆ!」

摩耶「音が一度しかしなかったのに、悠君の顔は格子模様」

神姫「重なる瞬間通り抜けたっていうのかしら……」

亘理『神速というか異次元速?』

悠「おかおいたいです…」

義鷹「肉あるか?」

冥「もちろんありますナ」

美兎「他のも食べなさいよ」

義鷹「他……」

モノリス【⦅……⦆】

義鷹「歯ごたえはありそうだな」

悠「食いたいのかよ」

義鷹「食ったことないものは気になるんだよ」

亘理『そもそも食べ物じゃないでしょう』

サタン「このすっぱいご飯美味しいのだ」

千世子「お寿司なのだ」

サタン「おすし?」

スキュラ「これはちらし寿司というものですね。サタン殿のいうすっぱいは酢を混ぜ込んでいるからです」

サタン「へー」

ベヒモス「サタンちゃんは普段何食べてたモス?」

サタン「そのへんの鶏のとか捕まえて焼いて食べてたのだ。」

摩耶「野生だね。」

サタン「あとはそのあたりから貢物として送られてくる供物で一番おいしかったのが羊だったのだ。だから、一番ラム肉が好きなのだ!あと、酒!!」

雨「やっぱり魔王なのよね…。」

サタン「魔王さまなのだ!」

メフィスト「ハーイ、皆さ。…雛人形デスよ。」
ガラガラ

千世子「おー……?」

亘理『なんか年季入ってますね。』

悠「っか、今「雛人形」の前になんかいわなかったか?」

メフィスト「ムフフ、やはり気がつきマシたか。この人形すべて曰く憑きのものなんデスよー♪」

【雛人形s】
カタカタ、カタカタ

悠「弾針剄」
神姫「蒼龍爪」
摩耶「発剄」
亘理『ポルターガイストアタック』
サタン「サタンオーラ」
ベヒモス「尻尾スイングモス」
スキュラ「ウォーターショット」
アリス『死んでくれる?』
雨「絡め糸」
義鷹「獄炎ブレス」

ホゴオオォォォッ!

メフィスト「Noooooo?!」

冥「メフィストさんはその残骸を片付けてからじゃないとパーティに参加禁止ニャ」

メフィスト「Noooooo?!」

悠「まったく、なんでああいうものを用意するかな……」
アリス『ねー、死んでくれる?』

千世子「いつのまにかアリスちゃんが参加してるのだ。」

摩耶「さっきもちゃっかり混ざって全体高確率即死攻撃仕掛けてたよね。」

サタン「むっ、ヨシタカもだけど、そいつもなかなかの力を感じるのだ!」

アリス『私、アリス。ねぇ、死んでくれる?』

サタン「死なないのだ!」

悠「魔王と死神でやり合うなよ……」

千世子「どこの最終戦争なのだ」

亘理『ねー、ねー、悠ちゃん』

悠「なんだ?」

亘理『これからもよろしくね』

悠「はは、どした」

亘理『んー、なくとなく♪』
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