ー奇談ー學校へ行こう

ー教室(2/24/夜)ー

毎夜行われる、浮き世離れした夜の授業。
今日も取り壊されないまま、時代から取り残された廃校で授業がはじまろうとしていた。

千世子「さぁて、今日からはケルト・北欧の魔法使い編にとつにゅーなのだ!ちゃんとついて来いよなのだ!」

「「「はーい(ほーい)」」」

千世子「今日はなんだかみんなノリがいいのだ。」

【ドルイド】
古代ケルト社会の指導者

悠「ドルイドっていったらドラクエのモンスターが浮かぶな」

摩耶「スリーとかそのあたりだったけ?」

神姫「セブンが一番面白いわ。」

悠「おれはシックス派だ」

花描「モンスターズ」

摩耶「花描君に一票」

千世子「千世子はモンスターズ2…って、そうじゃないのだ。コホン、古代ヨーロッパ全域に繁栄したケルト人の文化において、社会的にも宗教的にも絶大な力を持っていた魔術師が「ドルイド」なのだ。」

摩耶「シックスといえばドランゴだよね」

悠「いや、アモスだな」

神姫「理性のタネいる?」

悠「おれは魔物にならねぇーよ!」

花描「たまにケダモノにはなるけど?」

悠「ならねぇーよ!」

千世子「ドルイド達は基本的に文字を使用せず、「口伝」によって、文化や知識体系をすべて受け継いできたのだ。」

神姫「つまり、すべての知識を暗記してきたのね」

悠「おれも今までクリアしてきたエロゲーのタイトルとルートはすべて暗記している」

神姫「……」

悠「睨まんといてめっさ怖い…」

花描「けどぉ?」

悠「か、感じちゃうビクンビクン…って、なるかい!」

千世子「したがってドルイドたちは、ケルトの歴史が積み重なるほど暗記しなければいけない知識の量も増えていったのだ。史実におけるドルイドたちは「職業として知識を暗記する」ことによって、膨大な教養を身に付けていったのだ。おそらく「人類史上もっとも知的な魔法使いがドルイドである」っといっていいのだ」

摩耶「知的な魔法使いか」

花描「普通の魔法使いなら知り合いに居るんだけど……普通じゃないかな」

悠「どっちだよ。」

花描「まぁ、ピエロくんよりは普通だ」

悠「なぁんだ。じゃあ超いいこじゃないか」

神姫「寝言は寝てから言いなさい」

悠「酷くない!?」

摩耶「酷くないかな。」

悠「なんて冷静な…」

千世子「現在ではすっかり西洋の魔法使いの総称と化してしまったウィザードだけど、そのルーツがドルイドにあったとする説も有力なのだ。ケルトのドルイドたちの特徴に、ウィザードの起源となった「賢人・智人」のイメージがそのまま当てはまるからなのだ。今日はここまでなのだ」

悠「そうか。ぴよこ」

千世子「なんなのだ?」

悠「授業100回達成したな」

千世子「……ホントなのだ!」

花描「おー、100いったか。」

摩耶「ちょこちゃんこれからもせんせぃしてね。」

千世子「勿論なのだ!」
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