ー放送ー⚡電脳ラジオ(仮)⚡9

ー稲葉の部屋(隣)(5/16/夕)ー

稲葉「毎度お馴染み。笑いと癒しを提供する古川稲葉と…」

禅「烏哭禅…と…」

優希「千歳優希&…」

紅菜「紅菜の…」

稲葉「電!」
優希&紅菜「「脳!」」
禅「ラジオ…!」

稲葉「はい、電脳ラジオの時間よ。今日のゲストは悠と神姫さんよ」

悠「『キングクリムゾン』の能力の中では、この世の時間は消し飛び……そして全ての人間は、この時間の中で動いた即席を覚えていないッ!『空の雲は、ちぎれ飛んだ事に気づかず!』……『消えた炎は、消えた瞬間を炎自身さえ認識しない!』『結果』だけだ!!この世には『結果』だけが残る!!……おれだ。」

神姫「ラヴクラフトを最近ちゃんと読んだ私よ」

優希「おい、昨日と変わってないよな」

悠「この世の運命は、我が『キング・クリムゾン』を、無敵の頂点に選んだはずなのだ………」

優希「なんで、そんなディアボロ圧してんの?」

悠「毎回DIOとプッチばっかりだとマンネリ化するかなーって」

神姫「もとからワンパターンでしょ」

悠「え?ごめん、ちょっと良く聞こえっ…」
パンッ!ぐりん!

優希「怖っ?!」

神姫「耳の通りは良くなったかしら?」

悠「は、鼻詰まりじゃないんだから……っか、鼓膜破裂するかとおもた……。」

優希「あのさ……怖いからこっち向いたまま喋るのやめてくれないか?」

悠「なんで、おれが首を戻さないか分かるか?」

優希「知らないけど……なんで?」

悠「戻したらポロって首取れないかと内心怯えてるからだ」

優希「……やっぱ痛いんだ」

悠「あのな、真横に居るのに叩かれてから何された理解するようなビンタ痛くないわけ無いだろ。脳が理解するよりも速く手出してんだぞ」

神姫「……え?」

悠「いえ、なんでもございません」
ギギギ……

優希「油の切れたブリキのおもちゃみたいに首戻すなよ」

悠「頼むから首とかは勘弁してくれないかな」

神姫「……」

悠「あの?」

神姫「じゃあ次は目蓋狙うわ」

悠「裂けやすく流血量も凄いけど致命傷にはならない部位代表だね」

神姫「……」

悠「ちょいちょいシカトするのやめていただけませんかね」

神姫「答えるに値する内容の会話なら無視しないわよ」

悠「なんだろう目から汁が出てきそう」

神姫「……」

パァン!
悠「ぎゃんっ!!」

神姫「止まった?」

悠「むしろ溢れてきてる……赤いのとかでてない?目開けるの怖いんだけど……ある?目ある?僕の目ある?」

優希「髪が邪魔でみえねぇよ……。」

悠「……心の目で見ろよ」

神姫「もう一発いく?」

悠「神姫さんという人はどうして僕を殴ろうとするんですか!」

神姫「そうでもしないと止まらないからよ」

悠「なぁ、あんなこといってるんだけど」

優希「大正解だろ」

悠「もう少しおれに優しくしても罰は当たらんぞ小僧&小娘」

神姫「小娘?」

悠「あ、いや、今のはですね……はずみといいますか……」

神姫「……ごめんなさいね。」

悠「はい?」

神姫「叩いたりしたらダメよね……。平気?痛くない?」

スッ……くわんっ!
悠「っ……?!」

ドタッ……

神姫「……」

優希「あの、今何を?」

神姫「両手でそっと耳を抑えて揺らしてあげただけ」

優希「つまり?」

神姫「内耳に刺激を与えて平衡感覚を狂わしただけ。どうせすぐに立ち上がるわよ」

悠「うーわっ……今のはビックリした。」

稲葉「それじゃあ今日の放送はここまでよ。メインパーソナリティは古川稲葉と」

禅「烏哭…禅で…お送り…しました。」
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