ｰ稲葉の部屋(仮)ｰ

稲葉「毎回お馴染み。古川稲葉と…」

禅「烏哭禅の…」

稲葉･禅「「電脳ラジオ！」」

稲葉「今日のゲストは空さんと柏さんよ。…お二人って仲いいの?」

空「そうですね。柏さんには、ようお世話んなってますよ。開発の方もいろいろ手えかしてもろとりますし。」

柏「……」

空「あと…」

柏「余計な話はいいから怪談話せ。」

空「あ、は、はい…すんません。」

稲葉「あらあら…ずいぶん仲がよろしいみたいですね。」

柏「…てめぇも舐めたことぬかすなら…喋れなくするぞ?」

稲葉「怖いわね。お口チャックするわ。ふふ」


空「えと、友人から聞いた話です」

「ｺﾝﾋﾞﾆ行って菓子でも買ってくるよ」と言って部屋を出た友人。私はちょっとﾋﾏなのでその部屋のPCを立ち上げてみたんです。
ｴﾛ動画とかあったらコピーして持って帰ろくらいな気分で。少々時間はかかったけど無事にPCは起動。

ですが、ﾃﾞｽｸﾄｯﾌﾟ上にあるのは「R」という名前のﾌｧｲﾙだけ。見たこともないｱｲｺﾝでした。

それ以外は真っ黒な画面。
「ﾏｲｺﾝﾋﾟｭｰﾀとかｺﾞﾐ箱はないのか…」
思いながらもとりあえずそのﾌｧｲﾙを開いてみようと思って右ｸﾘｯｸしました。
その瞬間、PCの画面が真っ赤に染まりだしたんです。

真ん中あたりからｼﾞﾜｼﾞﾜと、だんだん外側に広がっていきます。
色々試してみましたが、それは止まらず、結局電源長押ししてPCを強制終了しました。

「今のﾌｧｲﾙはなんだったんだ？」と私が思っているところに友人がｺﾝﾋﾞﾆ袋をぶらさげて帰ってきました。

「なんだ？このPCは。」と私が聞くと、友人は「あぁ、それ自作途中なんだけど電源ｹｰﾌﾞﾙのつなぎ方がわからなくてさ。組み立て方とか色々教えてもらおうと思って」

確かに中を開いてみると、ｹｰﾌﾞﾙ類はほとんどつながってません。
電源ｹｰﾌﾞﾙも然り。

空「……じゃあなんでさっきは立ち上がった
んでしょな。」

柏「あるマンションの話。…っか、聞いた話しだ。」

奥さんは出掛けるとき近所の人によく伝言していった。
近所の人は、旦那さんが仕事から帰ってくると

「お宅の奥さん、今日は帰り遅くなるそうですよ」

「お宅の奥さん、ゴミは分別してくれって文句いってましたよ」

「お宅の奥さん、ちょっと出掛けてくるっていってましたよ」とことづてする。

…ある日、旦那さんは怒って警察署に怒鳴り込んだ。

「アイツらなんとかしてくれ！！俺がカミさん殺したって知ってて、わざとからかってやがるんだ！！」

柏「コイツは殺人容疑で逮捕された。…ま、この話を信じるかどうかはお前らしだいだけどな。」