ー放送ー⚡電脳ラジオ(仮)⚡
ー稲葉の部屋(仮)ー
稲葉「毎回お馴染み。古川稲葉と…」
禅「烏哭禅の…」
稲葉・禅「「電脳ラジオ!」」
稲葉「今日のゲストは六花ちゃんと優日よ」
六花「あたし達って…」
優日「面識あんまりないよね。」
六花「ニット帽暑くないですかー?」
優日「暑いけど、これかぶってないと私爆発しゃうから」
六花「爆発するんだ?!」
稲葉「はいはい、いちゃいちゃは後でやってね」
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優日「いちゃいちゃはしてないけど、鎌倉の某スポットに肝試しに行ってビデオ撮影して、それをみんなで見ようと男3人女2人で友人の家に集まったお話」
別に行った時はなんともなかったんだけど、ビデオには映っていた。
建物の内部をずっと撮影しながら歩いていたんだけど、なんと2階の正方形っぽい窓から顔が覗いていた。
友達が何度も見ているうちに発見したんだ。
そこは2階だし普通の人が窓を覗くにはどう考えても無理な高さ…。
カメラは窓を映した後、違う所を映していって、また窓が映る場面があった。
本当に一瞬なのだが、窓から「そいつ」は入ってきてた。
うつむいた感じだった。
その肝試しにもビデオを友人の家で見た時も両方に居合わせた女の子がいたんだけど、その窓に変なのが映った場面より後の映像で、彼女が映る時は背中になんか白い?というか光をおびてる玉みたいなのが、くっついてたらしい。
ビデオを見終わった後みんなで恐がっていた時、その女の子が豹変。
ぶるぶる震え始めた。
目の動きが変になってきた。
妙に汗をかきはじめてきた。
周りの子がさすがにやばいって感じて、救急車を呼ぼうとしたらその女の子に止められた。
「大丈夫だから…。」女の子はちょっとしたら体調もよくなり、その後いろいろ話したり、酒を飲んだりした後解散した。
その後…彼女、マンションから飛び降りちゃったらしい。
そのビデオ、女の子が自殺した後もう一度みんなで見てみたんだ。
窓の場面…今度は何も映ってなかった。
その女の子の背中の場面も何も映ってなかった。
優日「ただ…女の子が自殺した場所が、ビデオの最後の場面に、ほんの一瞬、ちらっと、映ったらしいよ…。」
六花「あたしは昔池袋ではやった事故の話」
その事故はどう考えても若者の過失だった。彼の車が轢いた幼い男の子は死亡。遺族は若い母だけだった。
若者は過失を認め、母親にできる限りの賠償を約束した。
だが、予想に反して母親はそれを辞退した。
「お金をもらってもあの子はもう帰ってきません。その代わり、あなたにして欲しいことがあります」何でもできることなら、と若者が請け負った。
どんな難題かと思いきや、それは、月に一度自分当てに葉書を送ってくれというだけのことだった。しかも、母親はあらかじめ宛名の書いた葉書を束にしてよこした。
「裏には何も書かないでいいです。ちょっとでも何か書かなければいけないと思うと負担でしょう?」
若者は、快くその条件を飲んだ。内心、そんな簡単なことで許されるのが嬉しかった。
葉書は、全部で5年分あった。それが無くなればもう何もする必要はないという。
…2年後、離れた町で働き出した若者は、心からあの約束を後悔していた。
最初は、こんなことで済むのかと軽い気持ちだった。
だが、思い出すのだ。葉書を投函する日が来るたびに、あの事故のことを。
今では、最初に金で解決してしまわなかったことが悔やまれる。
若者はだんだん、月に一度の葉書の投函が嫌になってきた。
母親からは何も言って来ない。もう、止めてしまってもいいだろう。いい加減、忘れたいのだ。
ある日、若者は残りの葉書を燃やそうとライターの火を近づけた。
すると、何も書いていない葉書の裏から、文字が浮き上がってきた。あぶりだしのようだ。
若者が覗き込むと、文字はこう読めた。
六花「「ひとごろし」ってね」
稲葉「毎回お馴染み。古川稲葉と…」
禅「烏哭禅の…」
稲葉・禅「「電脳ラジオ!」」
稲葉「今日のゲストは六花ちゃんと優日よ」
六花「あたし達って…」
優日「面識あんまりないよね。」
六花「ニット帽暑くないですかー?」
優日「暑いけど、これかぶってないと私爆発しゃうから」
六花「爆発するんだ?!」
稲葉「はいはい、いちゃいちゃは後でやってね」
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優日「いちゃいちゃはしてないけど、鎌倉の某スポットに肝試しに行ってビデオ撮影して、それをみんなで見ようと男3人女2人で友人の家に集まったお話」
別に行った時はなんともなかったんだけど、ビデオには映っていた。
建物の内部をずっと撮影しながら歩いていたんだけど、なんと2階の正方形っぽい窓から顔が覗いていた。
友達が何度も見ているうちに発見したんだ。
そこは2階だし普通の人が窓を覗くにはどう考えても無理な高さ…。
カメラは窓を映した後、違う所を映していって、また窓が映る場面があった。
本当に一瞬なのだが、窓から「そいつ」は入ってきてた。
うつむいた感じだった。
その肝試しにもビデオを友人の家で見た時も両方に居合わせた女の子がいたんだけど、その窓に変なのが映った場面より後の映像で、彼女が映る時は背中になんか白い?というか光をおびてる玉みたいなのが、くっついてたらしい。
ビデオを見終わった後みんなで恐がっていた時、その女の子が豹変。
ぶるぶる震え始めた。
目の動きが変になってきた。
妙に汗をかきはじめてきた。
周りの子がさすがにやばいって感じて、救急車を呼ぼうとしたらその女の子に止められた。
「大丈夫だから…。」女の子はちょっとしたら体調もよくなり、その後いろいろ話したり、酒を飲んだりした後解散した。
その後…彼女、マンションから飛び降りちゃったらしい。
そのビデオ、女の子が自殺した後もう一度みんなで見てみたんだ。
窓の場面…今度は何も映ってなかった。
その女の子の背中の場面も何も映ってなかった。
優日「ただ…女の子が自殺した場所が、ビデオの最後の場面に、ほんの一瞬、ちらっと、映ったらしいよ…。」
六花「あたしは昔池袋ではやった事故の話」
その事故はどう考えても若者の過失だった。彼の車が轢いた幼い男の子は死亡。遺族は若い母だけだった。
若者は過失を認め、母親にできる限りの賠償を約束した。
だが、予想に反して母親はそれを辞退した。
「お金をもらってもあの子はもう帰ってきません。その代わり、あなたにして欲しいことがあります」何でもできることなら、と若者が請け負った。
どんな難題かと思いきや、それは、月に一度自分当てに葉書を送ってくれというだけのことだった。しかも、母親はあらかじめ宛名の書いた葉書を束にしてよこした。
「裏には何も書かないでいいです。ちょっとでも何か書かなければいけないと思うと負担でしょう?」
若者は、快くその条件を飲んだ。内心、そんな簡単なことで許されるのが嬉しかった。
葉書は、全部で5年分あった。それが無くなればもう何もする必要はないという。
…2年後、離れた町で働き出した若者は、心からあの約束を後悔していた。
最初は、こんなことで済むのかと軽い気持ちだった。
だが、思い出すのだ。葉書を投函する日が来るたびに、あの事故のことを。
今では、最初に金で解決してしまわなかったことが悔やまれる。
若者はだんだん、月に一度の葉書の投函が嫌になってきた。
母親からは何も言って来ない。もう、止めてしまってもいいだろう。いい加減、忘れたいのだ。
ある日、若者は残りの葉書を燃やそうとライターの火を近づけた。
すると、何も書いていない葉書の裏から、文字が浮き上がってきた。あぶりだしのようだ。
若者が覗き込むと、文字はこう読めた。
六花「「ひとごろし」ってね」