ー放送ー⚡電脳ラジオ(仮)⚡
ー稲葉の部屋(仮)ー
稲葉「毎回お馴染み。古川稲葉と…」
禅「烏哭禅の…」
稲葉・禅「「電脳ラジオ!」」
稲葉「今日のゲストはロリ…コホン、小学生sの二人、海ちゃんと岡崎月美ちゃんよ。」
海「今日はうち、ツッコミやな。」
月美「だれに?」
海「主につきみにやな。」
月美「えぇ?!」
海「いや、そない驚かんでも…って、感じになるやろ?」
月美「ほんとだ!」
海「ほな、友達から聞いた話や…」
私が小学1年だった時の冬の話。
母は弟を産むため入院していて、私は登校時、誰もいない家を一人で出るのがなんとなく嫌だった。
父も、まだ幼い私がちゃんと施錠して家を出られるか不安だったみたいで、しばらく父の出勤時間に合わせて、普通の子の登校時間より一時間くらい早く登校してた。
もちろんどの生徒よりも早く学校に入ることになる。教室はガランとしてて、電気を点けて、ランドセルをしまう。
特にやることもないから、本を読んだり、自由帳に絵を描いたり、鼻歌を歌ったりして、誰かが登校してくるのを待ってた。
ある日、一人で黒板に落書きをして時間を潰してたら、背後で「コラッ」って声がした。
私はびっくりして振り返ったけど、勿論教室にはまだ誰も来てない。
一応廊下にも出てみたけど、静まり返っていて巡回の先生や用務員が来た様子もない。
気のせい?でもすごくはっきり聞こえたよなぁ。
そう思って黒板を振り返ってゾッとした。
私の描いた女の子とうさぎと花の絵が、赤いチョークでグチャグチャに塗りつぶしてあった。
気味が悪くて、私はそれから朝早く登校するのを止めた。
海「それから、その友達は基本的に、校内ではひとりにならんようになった。今でも「こらっ」て声を聞くと背中が凍るらしいで。」
月美「このお話は…テレビでやってたお話です。」
海「テレビでって言うてもうた?!」
彼が、バイト先の友人6人とある日中国地方某県某所の吊り橋にドライブにいった時の事です。
その日、彼らは車2台に分乗し出かけたそうです。彼は、後ろの車のドライバーでした。
前の車にはバイト先の店長と、彼らのグループ内で公認の、そして、親さえ公認のカップルが。
後ろに車には、残りの彼を含む4人が乗り込み、彼はドライバーだったそうです。
朝から出発したにも関わらず、途中でいろいろ寄り道をしたおかげで目的地の吊り橋に到着し たのは、もうすっかり日も陰った夕闇時だったそうです。
山の中の深い谷に架かる吊り橋。吊り橋が近づくと、小雨が振り出し、うっすらと霧もでてきたそうです。
吊り橋の手前は広場になっており、晴れていればそこに車を止め、歩いて吊り橋を渡り、帰っ てくるはずでした。(吊り橋の向こうは当時から行き止まりになっており、この吊り橋は観光用に残されたものらしいです。)
ところが、広場まで来ると前の車が急停止したそうです。
10mほど後ろで、2台目の車に乗っていた4人は、何故店長が車を止めたのか解らずに暫く 固まっていたそうです。
しかし、一向に動かす気配も無いので、彼が様子を見に行こうとドアを空けかけた瞬間。前の車の後席に座っていた友人のカップルが車から飛び出してきたそうです。
彼も驚いて車から降り「なんかあったんか?」と叫んで近づこうとしたその時。
2人は手を繋いで、凄い勢いで走り出し、そのまま広場の端のガードレールを飛び越えて谷に身を投げてしまったのです…。
彼らは、驚いてガードレールまで駆け寄り谷底を見ましたが霧で何も見えなかったそうです。
呆然自失していた彼ら4人も我に返り、前の車の店長の様子を見に車まで戻りました。
店長は、運転席でハンドルを手が白くなるまでしっかり握り小声でぶつぶつと「行っちゃだめだ行っちゃだめだ行っちゃだめだ行っちゃだめだ行っちゃだめだ」と呟いていたそうです。
とりあえず、彼らは警察に通報しました。
警察がすぐに到着し、すっかり正気をなくした店長は救急車で運ばれたそうです。
その後2人は、当然ですが死体となって発見されました。彼らは警察にしつこく尋問されましたが、結局、自殺(心中?)という形になったそうです。
その後、店長の見舞いにいった彼は、店長にあの時なにがあったのか聞いたそうです。店長が言うには、あの時、突然車の前に古風な着物を着た女の子が霧のなかから現れたそうです。
急ブレーキをふんで車を停止させると、まるで時代劇か明治のドラマに出てくるような格好をしたおかっぱ頭の女の子で、なぜか笑っていたそうです。
こんな所に…?と思うより先に不気味に思い、逃げるか?と思った時、車の周りを同じ様な格好をした 子供達に囲まれていることに気づいたそうです。
うわっヤバイ、と思った店長はとっさにお経を口の中で唱え始めたそうです。
車を囲んだ子供達はそのまま手を繋ぎ歌いだしました
「か~ごぉめぇ か~ごぉめぇ かぁごのなかのとぉりぃはぁ…」
その時店長の頭の中に子供の声が おいでよぉ。おいでよぉ。おいでよぉ。と響いてきたそうです。
店長は 「行っちゃだめだ行っちゃだめだ行っちゃだめだ行っちゃだめだ」とハンドルを握りひたすらお経を唱えたそうです。
その時、後ろの2人が突然車から降りると子供達と手を繋ぎ、子供達と一緒に走りだしたそうです。
ガードレールの向こうへ…。崖に向かって。
月美「いじょうです。」
稲葉「毎回お馴染み。古川稲葉と…」
禅「烏哭禅の…」
稲葉・禅「「電脳ラジオ!」」
稲葉「今日のゲストはロリ…コホン、小学生sの二人、海ちゃんと岡崎月美ちゃんよ。」
海「今日はうち、ツッコミやな。」
月美「だれに?」
海「主につきみにやな。」
月美「えぇ?!」
海「いや、そない驚かんでも…って、感じになるやろ?」
月美「ほんとだ!」
海「ほな、友達から聞いた話や…」
私が小学1年だった時の冬の話。
母は弟を産むため入院していて、私は登校時、誰もいない家を一人で出るのがなんとなく嫌だった。
父も、まだ幼い私がちゃんと施錠して家を出られるか不安だったみたいで、しばらく父の出勤時間に合わせて、普通の子の登校時間より一時間くらい早く登校してた。
もちろんどの生徒よりも早く学校に入ることになる。教室はガランとしてて、電気を点けて、ランドセルをしまう。
特にやることもないから、本を読んだり、自由帳に絵を描いたり、鼻歌を歌ったりして、誰かが登校してくるのを待ってた。
ある日、一人で黒板に落書きをして時間を潰してたら、背後で「コラッ」って声がした。
私はびっくりして振り返ったけど、勿論教室にはまだ誰も来てない。
一応廊下にも出てみたけど、静まり返っていて巡回の先生や用務員が来た様子もない。
気のせい?でもすごくはっきり聞こえたよなぁ。
そう思って黒板を振り返ってゾッとした。
私の描いた女の子とうさぎと花の絵が、赤いチョークでグチャグチャに塗りつぶしてあった。
気味が悪くて、私はそれから朝早く登校するのを止めた。
海「それから、その友達は基本的に、校内ではひとりにならんようになった。今でも「こらっ」て声を聞くと背中が凍るらしいで。」
月美「このお話は…テレビでやってたお話です。」
海「テレビでって言うてもうた?!」
彼が、バイト先の友人6人とある日中国地方某県某所の吊り橋にドライブにいった時の事です。
その日、彼らは車2台に分乗し出かけたそうです。彼は、後ろの車のドライバーでした。
前の車にはバイト先の店長と、彼らのグループ内で公認の、そして、親さえ公認のカップルが。
後ろに車には、残りの彼を含む4人が乗り込み、彼はドライバーだったそうです。
朝から出発したにも関わらず、途中でいろいろ寄り道をしたおかげで目的地の吊り橋に到着し たのは、もうすっかり日も陰った夕闇時だったそうです。
山の中の深い谷に架かる吊り橋。吊り橋が近づくと、小雨が振り出し、うっすらと霧もでてきたそうです。
吊り橋の手前は広場になっており、晴れていればそこに車を止め、歩いて吊り橋を渡り、帰っ てくるはずでした。(吊り橋の向こうは当時から行き止まりになっており、この吊り橋は観光用に残されたものらしいです。)
ところが、広場まで来ると前の車が急停止したそうです。
10mほど後ろで、2台目の車に乗っていた4人は、何故店長が車を止めたのか解らずに暫く 固まっていたそうです。
しかし、一向に動かす気配も無いので、彼が様子を見に行こうとドアを空けかけた瞬間。前の車の後席に座っていた友人のカップルが車から飛び出してきたそうです。
彼も驚いて車から降り「なんかあったんか?」と叫んで近づこうとしたその時。
2人は手を繋いで、凄い勢いで走り出し、そのまま広場の端のガードレールを飛び越えて谷に身を投げてしまったのです…。
彼らは、驚いてガードレールまで駆け寄り谷底を見ましたが霧で何も見えなかったそうです。
呆然自失していた彼ら4人も我に返り、前の車の店長の様子を見に車まで戻りました。
店長は、運転席でハンドルを手が白くなるまでしっかり握り小声でぶつぶつと「行っちゃだめだ行っちゃだめだ行っちゃだめだ行っちゃだめだ行っちゃだめだ」と呟いていたそうです。
とりあえず、彼らは警察に通報しました。
警察がすぐに到着し、すっかり正気をなくした店長は救急車で運ばれたそうです。
その後2人は、当然ですが死体となって発見されました。彼らは警察にしつこく尋問されましたが、結局、自殺(心中?)という形になったそうです。
その後、店長の見舞いにいった彼は、店長にあの時なにがあったのか聞いたそうです。店長が言うには、あの時、突然車の前に古風な着物を着た女の子が霧のなかから現れたそうです。
急ブレーキをふんで車を停止させると、まるで時代劇か明治のドラマに出てくるような格好をしたおかっぱ頭の女の子で、なぜか笑っていたそうです。
こんな所に…?と思うより先に不気味に思い、逃げるか?と思った時、車の周りを同じ様な格好をした 子供達に囲まれていることに気づいたそうです。
うわっヤバイ、と思った店長はとっさにお経を口の中で唱え始めたそうです。
車を囲んだ子供達はそのまま手を繋ぎ歌いだしました
「か~ごぉめぇ か~ごぉめぇ かぁごのなかのとぉりぃはぁ…」
その時店長の頭の中に子供の声が おいでよぉ。おいでよぉ。おいでよぉ。と響いてきたそうです。
店長は 「行っちゃだめだ行っちゃだめだ行っちゃだめだ行っちゃだめだ」とハンドルを握りひたすらお経を唱えたそうです。
その時、後ろの2人が突然車から降りると子供達と手を繋ぎ、子供達と一緒に走りだしたそうです。
ガードレールの向こうへ…。崖に向かって。
月美「いじょうです。」