ー放送ー⚡電脳ラジオ(仮)⚡
ー稲葉の部屋(仮)ー
稲葉「毎回お馴染み。古川稲葉と…」
禅「烏哭禅の…」
稲葉・禅「「電脳ラジオ!」」
稲葉「今日のゲストは名師弟の柏さん&金剛さんよ」
柏「ふぅ~…最近なんでここに顔出してんだろな。いい加減決着つけてぇんだが」
稲場「それは水鼠さんを締め上げながら聞いてね。」
柏「っち、コイツはる業者から聞いた話だ。」
いまから数年前、俺は関東地方のとある町で、マンションの施工工事をやっていた。
建物自体はほぼ完成し、電気屋、水道屋、内装業者などが仕上げの工程に入った頃、変な噂が立ち始めた。
三棟ある建物の一つで、夜間作業中に男の叫び声を聞く者が続出したからだ。
俺の会社がその建物の工事に入った頃、納期も間近で、徹夜作業が何日か続いていた。
他の業者からその噂を聞いていた俺は、なるべく一人になることを避けた。
なぜなら、その叫び声を聞いた者に限って、怪我や事故が頻繁にあったらしいからだ。
現場責任者はゼネコンのすかした奴で、お払いしろとの要望を無視していた。
ある夜、俺と同僚は徹夜作業になった。
マンションの三階、西側の部屋で配線工事をしていると、同僚が声をかけた。
「今うめき声みたいなの、聞こえたよな」
俺は電動ドライバーを使っていたので聞こえなかった。
「やめろよ。もう俺ら二人しか残ってないんだぜ、気味悪いだろ」そう言って振り向くと、同僚は壁に耳を当て固まっている。
「ここ来てみろよ、はっきり聞こえるぞ」
仕事が手につかない同僚にちょっといらいらして、俺はその壁に耳を当てた。
何も聞こえないなと思っていると、突然、サッシ窓がガタガタと、音を立てた。
地震じゃなかった。
俺らは互いに顔を見合わせた。
そして、ベランダに面したサッシ扉に目をやった。
二人同時に声を上げた。
頭から血を流した男が立っていた。
顔はぼこぼこに腫れ上がり、まるで生きている気配はなかった。
もう仕事どころじゃなかった。
俺らは作業詰め所に逃げ帰って、朝が来るのを待った。
柏「ここからは俺が調べただけの話、なんだが、事件の可能性があるってわけで…ゼネコンの玄孫受けみたいな土建屋が、何かしでかした人間を始末したんじゃねぇかって訳だ。つまり、基礎工事のコンクリ打つときに、いっしょに埋めたんじゃないかと。
まぁ、事実は闇の中…だな。」
金剛「友人の話をひとつ。」
友人Aはカヌー部だった、川で早朝練習する前に、浮いてるゴミをボランティアで清掃する決まりがあったそうだ。
ある日清掃していたら橋の上からおばさんが、向こう岸に大きなゴミが浮いてるとのこと。
スイーッとカヌーで近寄ったらなんと子供のどざえもん。
結構長い間漂われていたようで、一目ではそれと分からんくらい酷かったとか。
こみ上げたAは思わず上体を横にずらして川にリバースしたが、よほどパニくっていたのかバランスを崩してカヌーが転覆。
自分の吐瀉物と目前にどざえもんが浮かんでる川の水をたらふく飲み込み、ほんとに死ぬかと思ったそうだ。
結局近くにいた他の部員に無事救助したが、「水中で吐いたら自分のゲロでおぼれる事になる。勉強になった。」
それからAはプチ水恐怖症になり、カヌー部でも記録係になった。
まあここまではAのドジ話なんだが、不思議なのはそのとき他の部員だれもおばさんの存在に気づいてなかったんだ。
金剛「部員20人位いたそうだが…偶然だと思いたいよな。」
稲葉「毎回お馴染み。古川稲葉と…」
禅「烏哭禅の…」
稲葉・禅「「電脳ラジオ!」」
稲葉「今日のゲストは名師弟の柏さん&金剛さんよ」
柏「ふぅ~…最近なんでここに顔出してんだろな。いい加減決着つけてぇんだが」
稲場「それは水鼠さんを締め上げながら聞いてね。」
柏「っち、コイツはる業者から聞いた話だ。」
いまから数年前、俺は関東地方のとある町で、マンションの施工工事をやっていた。
建物自体はほぼ完成し、電気屋、水道屋、内装業者などが仕上げの工程に入った頃、変な噂が立ち始めた。
三棟ある建物の一つで、夜間作業中に男の叫び声を聞く者が続出したからだ。
俺の会社がその建物の工事に入った頃、納期も間近で、徹夜作業が何日か続いていた。
他の業者からその噂を聞いていた俺は、なるべく一人になることを避けた。
なぜなら、その叫び声を聞いた者に限って、怪我や事故が頻繁にあったらしいからだ。
現場責任者はゼネコンのすかした奴で、お払いしろとの要望を無視していた。
ある夜、俺と同僚は徹夜作業になった。
マンションの三階、西側の部屋で配線工事をしていると、同僚が声をかけた。
「今うめき声みたいなの、聞こえたよな」
俺は電動ドライバーを使っていたので聞こえなかった。
「やめろよ。もう俺ら二人しか残ってないんだぜ、気味悪いだろ」そう言って振り向くと、同僚は壁に耳を当て固まっている。
「ここ来てみろよ、はっきり聞こえるぞ」
仕事が手につかない同僚にちょっといらいらして、俺はその壁に耳を当てた。
何も聞こえないなと思っていると、突然、サッシ窓がガタガタと、音を立てた。
地震じゃなかった。
俺らは互いに顔を見合わせた。
そして、ベランダに面したサッシ扉に目をやった。
二人同時に声を上げた。
頭から血を流した男が立っていた。
顔はぼこぼこに腫れ上がり、まるで生きている気配はなかった。
もう仕事どころじゃなかった。
俺らは作業詰め所に逃げ帰って、朝が来るのを待った。
柏「ここからは俺が調べただけの話、なんだが、事件の可能性があるってわけで…ゼネコンの玄孫受けみたいな土建屋が、何かしでかした人間を始末したんじゃねぇかって訳だ。つまり、基礎工事のコンクリ打つときに、いっしょに埋めたんじゃないかと。
まぁ、事実は闇の中…だな。」
金剛「友人の話をひとつ。」
友人Aはカヌー部だった、川で早朝練習する前に、浮いてるゴミをボランティアで清掃する決まりがあったそうだ。
ある日清掃していたら橋の上からおばさんが、向こう岸に大きなゴミが浮いてるとのこと。
スイーッとカヌーで近寄ったらなんと子供のどざえもん。
結構長い間漂われていたようで、一目ではそれと分からんくらい酷かったとか。
こみ上げたAは思わず上体を横にずらして川にリバースしたが、よほどパニくっていたのかバランスを崩してカヌーが転覆。
自分の吐瀉物と目前にどざえもんが浮かんでる川の水をたらふく飲み込み、ほんとに死ぬかと思ったそうだ。
結局近くにいた他の部員に無事救助したが、「水中で吐いたら自分のゲロでおぼれる事になる。勉強になった。」
それからAはプチ水恐怖症になり、カヌー部でも記録係になった。
まあここまではAのドジ話なんだが、不思議なのはそのとき他の部員だれもおばさんの存在に気づいてなかったんだ。
金剛「部員20人位いたそうだが…偶然だと思いたいよな。」