ー放送ー⚡電脳ラジオ(仮)⚡8

ー稲葉の部屋(隣)(3/11/夕)ー

稲葉「毎度お馴染み。笑いと癒しを提供する古川稲葉と…」

禅「烏哭禅…と…」

優希「千歳優希&…」

紅菜「紅菜の…」

稲葉「電!」
優希&紅菜「「脳!」」
禅「ラジオ…!」

稲葉「はい、電脳ラジオの時間よ。今日のゲストは悠と翡翠ちゃんよ」

悠「博愛主義で有名なおれだ」

翡翠「…どうぶつだいすきわたしです…」

優希「すいません、辞書貸してください」

稲葉「はい、広辞苑」

優希「……えーと、あったあった、「博愛」すべての人を平等に愛すること。「―の精神」……。」

悠「まさにおれにぴったりの言葉じゃないか」

優希「……柏さんのことは?」

悠「あれは悪魔だから人には含みません。死すべき存在だ」

優希「そういうことってる時点でアウトだよ」

悠「ででーん、おれ、アウトー。」

優希「尻叩かれてしまえ」

悠「ほーれ、ほれ」
ぺちーんぺちーん!

優希「尻ボールを叩くな!!」

悠「アレもダメ、これもダメ……どーしろっていうんだ!」

優希「喋らないでくれ」

悠「ラジオでしゃべるなとか……どう思う?」

翡翠「…あきらめがかんじん…」

悠「マジか……。」

翡翠「…でもゆうのおはなしすき…」

悠「ふふ、じゃあ、耳もとでバリトンボイスで羅生門を音読してあげよう」

優希「何もかもがおかしい」

悠「……グリム童話の青髭とかがいいかな?」

優希「なんでいちいちおどろおどろしい物ばかりチョイスしてんだよ」

悠「子供って怖いの好きじゃん。」

翡翠「…や…」

悠「嫌といわれたので無かったことで」

優希「よく嫌われないな」

悠「こっちが好意を持っていても、相手が好意を持っているとは限らないからな。」

優希「そこは冷静に判断できるのか……」

悠「むしろ、そんな好かれていない可能性だってある」

翡翠「…そんなことない…」

悠「そんなことはないらしい」

優希「あーそ、よかったな」

悠「よかったけど、おれみたいな性格の奴はあんまり友達になったり、信用しちゃダメだぞー。ろくでもないかどうしょうもない奴だからな」

翡翠「…?…」

優希「自己卑下はよく無いって習わなかったか?」

悠「自己卑下は美しくない、それは甘えという……っと言われたことはあるが、むしろ第三者視点で自分をよく見ていると褒めて欲しいくらいだ」

翡翠「…よしよし…」

悠「イエーイ!」

翡翠「…いえい…」

優希「……」

稲葉「それじゃあ今日の放送はここまでよ。メインパーソナリティは古川稲葉と」

禅「烏哭…禅で…お送り…しました。」
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